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●◆複雑な動き 台風5号
まず、日本の東に台風5号があります。台風5号は複雑な動きをしており、南鳥島近海で一回転した後、現在は日本の東を西よりに進んでいます。28日(金)以降、強い勢力を保ったまま小笠原近海を西よりに進み、小笠原諸島では29日(土)以降、大荒れや大しけとなる恐れがあります。その後も相変わらず動きはゆっくりなままとなりそうで、予報円はまだ大きく進路もあまり定まっていません。海外のモデルでも台風の進路を予想しているものはありますが、予想はまだバラつきのある状況です。夏の台風はこの台風5号のように不規則な動きをとるものが度々あります。夏場は台風を移動させる上空の風が弱く、動きが定まりづらいからです。さらに、今回は日本の北東にある高気圧と太平洋高気圧にブロックされている状況もあり、まだ、しばらく動きが定まらない状況が続くとみられます。台風5号は発生してからすでに1週間ほど経ちますが、来月に入っても台風5号の動きから目が離せず、最新の台風情報に注意が必要です。
本州へは、今週末にかけて、直接的な影響はありませんが、太平洋側の海上では台風からのうねりがしばらく入ります。海のレジャーは急な高波にご注意下さい。
●◆台風9号 沖縄は大しけも
もう一つ、フィリピンの東には台風9号があって、ゆっくりと北上しています。台風9号は28日(土)以降は沖縄の南を進む予想です。沖縄は石垣島や宮古島など先島諸島を中心に、台風周辺の湿った空気が入り、大気の状態が不安定になるでしょう。急な雨や落雷、突風などに注意が必要です。また、次第に波が高まり、29日(土)以降は八重山地方では大しけとなる見込みで、警戒が必要です。