今日(25日)の北海道は、付近を通過している低気圧の影響で広く雨が降り、札幌でも昼頃には雨脚が強まりました。

今月の札幌は、今日の午後3時の時点で168.0ミリの雨が降っており、6月としては107年ぶりの雨の多さとなっています。


●6月としては史上2位


今月の札幌は21日から22日にかけて24時間で62.5ミリと、6月としては50年ぶりの大雨を観測するなど、まとまった量の雨が何度も降っています。

昨日までの月降水量は143.5ミリで、既に6月としては史上4番目に多い雨となっていましたが、今日も午後3時までで24.5ミリの雨が降っており、合計は168.0ミリとなりました。

これは6月としては史上2番目の記録で、札幌で6月に160ミリ以上の雨を観測するのは1910年以来、107年ぶりのこととなりました。


●要因は頻繁な雨の強まり


札幌の月ごとの平年の降水量は6月が46.8ミリと最も少なく、本来の6月は1年の中でも一番降水量の少ない時期です。

今月は上空の寒気の強まる日が多く、大気の状態が不安定になりました。そのため、一雨一雨の量が普段の年よりもかなり多くなったのが特徴です。

今月の札幌は一日10ミリ以上の雨が今日で5日目、30ミリ以上の日は昨日までに2日ありましたが、ともに過去50年で最も多い日数となりました。


●しばらく雨は降らないが…


明日(26日)以降は次第に天気が回復し、週末にかけては晴れ間の出る日が多くなります。

しかし、このひと月は記録的に雨が多くなったため、しばらくは少ない雨でも川の水位が上がりやすかったり、地盤が緩みやすい状態が続きそうです。

いつも以上に雨の情報はしっかりとチェックするようにして下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士