暑さの後は、天気の急な変化に注意が必要です。あすは、全国的に大気の状態が不安定。東京や大阪など、傘マークがない所でも、突然の雨や雷雨に注意。


●傘マークがないのに どうして雨?


きょう(30日)は、全国的に季節を先取りした暑さになりました。この暑さはきょうがピークで、いったんおさまりますが、あす(31日)は「天気の急な変化」に注意が必要です。

というのも、上空およそ5500メートルで氷点下15度という寒気が、本州付近まで南下する見込みです。一方、地上付近には、きょうの暖かい空気が残っていて、さらに高気圧のふちをまわるように、暖かく湿った空気も流れこんでくるでしょう。最高気温はあすも25度以上の所が多く、上空と地上との気温の差は、40度以上にもなりそうです。

上空と地上の「気温差」が大きいと、「大気の状態が不安定」になります。これは、雨雲やカミナリ雲が発達する原因の一つです。また、地形の影響で、風がぶつかりやすい所も、急に雨雲やカミナリ雲が発達しやすくなりそうです。

このため、あすの午後は、北海道から九州、沖縄にかけて、あちらこちらで雨や雷雨となるでしょう。名古屋と大阪、鹿児島では、降水確率は40%と、やや高くなっています。傘マークがなくても、油断は禁物です。


●にわか雨や雷雨は いつ?


特に、雨雲やカミナリ雲が発達しやすい時間帯は、12時頃~21時頃。午前中、晴れていても、午後になると、突然、雨が降ったり、カミナリが鳴ったりするので、お出かけには念のために傘をお持ち下さい。午前中の強い日差しにも備えるためには、晴雨兼用の傘がオススメです。

九州から東北では梅雨入りを前に、洗濯物をどんどん片づけたい時期ですが、あすは洗濯物を早めに干して、早めに取り込むのが良いでしょう。午後もお出かけの方は、洗濯物は、室内に干すのが安心です。


●カミナリ雲が接近 サインは?


そして、あすは、雨雲だけでなく、局地的にカミナリ雲も発達する恐れがあります。

『カミナリ雲が近づくサイン』は、次の3つです。①真っ黒い雲が近づく。②ゴロゴロとカミナリの音が聞こえる。③急に冷たい風が吹く。この中で、1つでも当てはまったら、まもなく激しい雨が降ったり、カミナリが鳴ることもあります。また、東日本では、大気の状態が「非常に不安定」になる所もあるため、竜巻のような突風が吹く恐れもあります。このサインに気付いたら、すぐに、頑丈な建物など、安全な所へ避難して下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士