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小笠原諸島では、昨年5月から降水量の少ない状態が続いています。そのため、父島にあるダムの貯水率が3割を切っており、深刻な水不足が続いています。降水量が少ない原因は、昨年5月以降、高気圧に覆われやすく、低気圧や前線の影響を受けにくかったためです。
下のグラフは2016年5月から2017年2月までの降水量と平年差のグラフです。昨年5月から月平年の降水量に対して、実際の降水量が少なかったことが分かります。
実際に5月1日から3月15日までの降水量は 560.0mm、平年比49%と大幅に少ない状況です。(小笠原諸島の少雨に関する東京都気象情報 第2報)
次のグラフは、父島におけるダム系有効貯水率の推移を示したグラフです。昨年6月以降、貯水率が一気に減少していることが分かり、今年3月16日(木)現在の総貯水率は28.8%と30%を切っています。
父島に住んでいる方にお話しを伺ったところ、毎日、防災無線で貯水率と前日の水の使用量を知ることができるため、住民の節水の意識はかなり高く、風呂の残り湯を洗濯やトイレを流す時に使ったり、米のとぎ汁をためたりと、毎日、水を無駄にしないよう、心がけているそうです。
本日16日、気象庁から「小笠原諸島の少雨に関する東京都気象情報 第二号」が出されました。この雨の少ない状態は、今後1か月程度は続く見込みです。