関東甲信地方は、9日成人の日の朝まで雨や雪。雪は山沿いが中心で都心など平地は全般に雨。ただ、群馬など内陸では市街地でも雪の交じる所がありそう。


●都心など平野部は雨 山沿いは雪


関東甲信地方は8日昼前から雨雲がかかってきました。昼過ぎの箱根は雪となっています。このあと夕方からは広く雨。9日成人の日の朝まで雨や雪となるでしょう。都心など南部の平野部では雨となりそうです。雪となるのは、山梨県、長野県北部・中部。群馬県、栃木県、埼玉県秩父では山地の多い所20センチ前後の降雪(雪が降る量で、積もる量ではありません)が予想されています。ただ、群馬など内陸では前橋など市街地でもうっすら白くなる可能性があるため注意が必要です。関東北部では、8日に成人式を行う自治体もあるようですが、8日の午後は広く雨や雪となるため、路面状況の変化に十分注意して下さい。


●雨・雪予報難しい 南岸低気圧


本州の南岸を低気圧が発達しながら東へ進んでいます。いわゆる「南岸低気圧」というやつで、関東地方は雨か雪かの判断が難しく予報士が神経を使うパターンです。ただ、今回は都心など平野部では全般に雨となりそう。理由は、まず上空の気温(1500メートル付近の気温)が高く、地上付近にかけても雪になるには気温が高い予想です。また、低気圧は当初の予想より発達し(8日午前9時の低気圧の中心気圧は1002ヘクトパスカル⇒21時予想は984ヘクトパスカル)、きのうの予想よりも少し北より、本州の南岸を進む予報に変わりました。そのため、沿岸部中心に雨量が多くなりますが、その分、上空の寒気の引っ張り込みが弱くなるため、都心など南部平野部は雨とみています。一方、冷気がたまりやすい盆地の山梨は雪で、大雪注意報も発表されているため今後の雪の降り方に注意が必要です。群馬など北部の山沿い、埼玉の秩父、東京の多摩地方西部は雪で雪化粧となりそうです。下の表は雨雪判別の目安になる表です。同じ温度でも湿度が高いほど雪ではなく雨よりになります。今回は沿岸部中心に雨量が多くなる分、都心など平野部では更に雪の可能性が小さくなるからです。


●9日朝 積雪や路面凍結に注意


関東甲信地方の雨や雪は9日の朝までにやみ、日中は次第に天気は回復する見込みです。ただ、内陸や山沿いでは積雪している所がありますし、雪にならなかった所も路面が凍結している恐れがあります。9日成人式に出席される方は、足元には十分にご注意下さい。9日の日中は天気は回復しますが、冷たい北風が強く、実際の気温以上に寒く感じられそうです。暖かくしてお出かけ下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士