今日(9日)は低気圧の接近、通過に伴い雪や雨の降っている北海道ですが、明日(10日)にかけては次第に冬型の気圧配置に変わり、雪の降りやすい状態が続く見込みです。

札幌でも再び雪が積もり始めましたが、明日は札幌や千歳方面でも、大雪となる恐れがあります。


●最大40センチ前後の大雪の恐れ


現在、北海道付近を通過中の低気圧は今夜遅くには千島近海へと進み、明日の北海道付近は冬型の気圧配置となる見込みです。

そのため、日本海側やオホーツク海側などで雪の降りやすい天気となりますが、特に石狩や後志地方周辺で雪が強まり、明日一日で30から40センチくらいの大雪となる恐れがあります。

しかも、その雪が札幌でも降る恐れがあり、交通機関への影響なども含め、十分な注意が必要です。


●明日は風向きがカギを握る


札幌や千歳方面は風向きによって雪の降り方に大きな違いの出る地域ですが、明日は雪雲の入りやすい風が続きそうなのです。

札幌や千歳の西側には手稲山(標高1023メートル)や札幌岳(標高1293メートル)などの高い山があるため、西からの雪雲は山に遮られて入りづらいのですが、北西や北の風で雪雲が運ばれるときは遮るものがなく、海上で発生する雪雲が入り続けて雪が多くなる恐れがあります。

明日は北西の風がほぼ終日予想されており、活発な雪雲によって雪の量が多くなりそうです。


●今週の火曜日以上の雪に


今週の火曜日(6日)は久々に札幌周辺でもまとまった量の雪が降り、日降雪量は札幌で15センチ、千歳で11センチを観測しました。

その火曜日にも札幌や千歳では空の便を含めて交通機関への影響が出ましたが、今回は火曜日の2倍以上の雪が降る恐れもあり、交通機関への影響もさらに大きくなる可能性があります。

週末の外出を考えていらっしゃる方は、天気予報に加えて交通情報もしっかりと確認する必要がありそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士