【写真】初日に白星を飾り引き揚げる豊昇龍

<大相撲九州場所>◇初日◇8日◇福岡国際センター

横綱豊昇龍(27=立浪)が、3場所連続休場からの復帰を白星で飾った。新小結美ノ海(33=木瀬)の前みつを右の小手投げで切ると、のど輪で押し込まれてもすかさずいなし、押し出しで2場所ぶりの勝ち名乗り。横綱に昇進して10場所。その半分の5場所で休場し、賜杯(しはい)には手が届いていない。右ひざの手術を経て戻った九州の土俵で、11場所目の挑戦が始まった。

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勝負がつくと、豊昇龍は天井を仰いだ。土俵を下りてからも、もう一度。肩で深く息をした。「ちょっとホッとした」。秋場所は自身初の全休。今場所から締め込みを紺色に戻して臨んだ復帰戦を「いつもより緊張したけど、土俵に上がったら緊張とかはなかった」と振り返った。

美ノ海には過去6戦全勝でも、楽な相撲ではない。前みつを切っても、すぐにのど輪が来る。押し込まれながらも相手の出足を止め、体勢が崩れたところを逃さなかった。「良い相撲じゃなかったけど、勝ってよかった」。納得のいく内容でなくても、手術後初めて本場所の土俵に立ち、自分の手でつかんだ白星だった。

7月の名古屋場所後に手術した右ひざを、福岡入り後は連日のように出稽古を重ねて確かめてきた。取組前、師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「まだ出場は待ったほうがいいという意見もあったし、そう思うこともあった。ただ1場所待ったからといって必ずしも良くなる訳ではない」と、復帰を決めた理由を説明。出場を望む横綱の動きと体の状態を稽古で見極め、この日の土俵に送り出した。

出場を決めた以上、師匠が求めるものは明確だ。「出るからには優勝争いをしなければいけない、最後までね」。今場所も賜杯(しはい)を逃せば、横綱昇進から優勝のない場所は11となり、朝潮、柏戸、3代目若乃花に並ぶ。

それでも、九州は昨年まで4年続けて2桁白星を挙げた場所でもある。「久しぶりの場所なので、一日一番、集中してファンの皆さんに元気な姿を見せたい」。2日目は大関経験者で東前頭筆頭の朝乃山と対戦。過去5戦全勝の相手に連勝を狙う。【山田遼太郎】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 横綱豊昇龍「ちょっとホッとした」3場所連続休場からの復帰を白星で飾る 」