【写真】ブルペンで笑顔を見せる西純矢(撮影・上田博志)

阪神西純矢投手(25)が異例のチャレンジに臨む。高知・秋季キャンプ第2クール最終日を迎えた8日、藤川球児監督(46)が二刀流に挑戦させることを明かした。

「そういう可能性は見ています。来年の春まで見ていければ。(来春の)キャンプぐらいまで見て、状態が投手として上がってくれば、外野をやりながら、投手の方に徐々に挑戦していってもいいんじゃないかなとは思います」。投手として19年ドラフト1位で入団した西純は、昨年10月に野手に転向し育成契約となっていた。今クールは全3日間ブルペン入り。投手に“再転向”し、二刀流への取り組みを始めている。

指揮官が進めた理由は二つ。「投手の最後の方ですかね、パフォーマンスが上がらなくなっていて。壁にぶつかって、先が見えないような取り組みに変わっていた。1年間野手をすることで、体も大きく変わったし、取り組む姿勢、練習する体力ともに、この1年で大きく作ってきた」。外野手という新たな挑戦が、前向きな変化をもたらした。「外野というところになると、背番号は今3桁ですから。ここから先、どうやったらレギュラーになっていくかというのは簡単な道ではない。前の姿を追いかけることなく、新しい西純矢がもし出れば、いいのかなと思います」。投手復帰も視野に入れて、復活への最短ルートを探す。

「二刀流というのは、いま日米でありますけど、いい部分が出ればなと思います。(どちらかに)特化してやるというよりは、彼の得意なものをしっかりと見つけて。挑戦することはいいことだと思います」。西純も意欲にあふれている。「野手で学んだことを生かせたら。難しいとは思いますけど、ポジティブに頑張りたいと思います」。未知への挑戦で、選手としての可能性を広げる。【磯綾乃】

◆阪神二刀流メモ 初代ミスタータイガースの藤村富美男が有名。投手で通算34勝を挙げ、打者で通算1694安打、224本塁打を記録。46年には23試合に登板して13勝、野手としては主に三塁を守り、リーグ4位の打率3割2分3厘をマークした。1リーグ時代の阪神には二刀流が多く、37年春の景浦将は投手と外野で出場し、リーグ4位の打率2割8分9厘、リーグ2位の防御率0・93と両方で5傑入り。投手と外野で出場の46年呉昌征も投打で規定をクリア。通算127勝の御園生崇男は、36年から51年まで外野や一塁でも出場し二刀流を続けた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】西純矢が投手“再転向”で二刀流挑戦「野手で学んだこと生かす」今クール3日間ブルペン 」