【日本ハム】伊藤大海 メジャー移籍先は「成長や家族のことも考えながら」敏腕代理人と交渉へ
日本ハムは1日、伊藤大海投手(29)のメジャー挑戦を容認し、ポスティングシステムの手続きを開始したと発表した。日本ハムでの同システムの利用は、23年の上沢以来7人目。伊藤はシーズン終了後、日本ハム残留を含めて熟考を重ねてきたが、この日までに決断し「幼いころからの夢」に挑戦することになった。
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昨季の沢村賞右腕が、夢実現のために決断した。日本ハムのエース伊藤が、阪神佐藤輝、西武平良に続いて、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指すことになった。この日までに球団側が伊藤の要望を受諾、申請手続きを開始した。
伊藤にとって、メジャーは「幼いころからの夢」で「ずっと目標にしてきたことの一つ」だった。「来シーズンからメジャーリーグでプレーしたいという強い思い」を貫き、大手代理人事務所「ワッサーマン」の敏腕代理人ジョエル・ウルフ氏と、MLB球団との交渉に臨むことになった。
昨季終了時点で、伊藤は球団が設けたポスティングシステム利用の“条件”をすべてクリアしていたようだ。3年前にポスティングで米国に渡った上沢も同様だ。メジャー移籍に寛容と言われる日本ハムだが、決して簡単ではないクリアすべき指標を選手側に提示し、チームへの貢献度も加味して判断されたもよう。
今オフ、MLBを取り巻く環境は、全ての契約交渉が止まるロックアウトの可能性もあって複雑だ。ロックアウトとなれば、移籍先との交渉期限は12月1日(日本時間2日)となる見通しで、期限までに契約がまとまらなければ日本ハム残留となる。移籍先は「投手としての成長や家族のことも考えながら最善の決断をしたい」と、慎重に見極める方針だ。
プロ6年目の今季は10勝10敗にとどまったが、安定してイニングを稼げる能力は、米球界でも高く評価されている。「これまでファイターズからメジャーリーグに挑戦された偉大な先輩方のように、自分もファイターズへの感謝と誇りを胸に、世界最高峰の舞台で勝負したいと思っています」。北海道で生まれ育ち、地元球団で球界を代表する投手に成長した右腕が、夢への扉を開く。【中島宙恵】
◆26年ポスティングシステム 海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。申請期間は11月1日~12月15日。手続き後の交渉期間は45日間。12年までは最高入札額を提示した球団が独占交渉権を得たが、現在は譲渡金支払い意思のある全球団と交渉可能。譲渡金は契約総額に応じて決まる。なお、現在MLBと選手会は新労使協定締結に向けて協議を続けているが、現労使協定が失効する12月1日までに合意に至らなければロックアウトに突入。ロックアウト期間はFA選手獲得やトレードは行えず、ポスティングの交渉期限も12月1日に前倒しになる見通しとなった。