【阪神】虎の寝間着着て育った矢野謙次コーチ「全員と成長」立石を看板打者へ!若手育成サポート
虎党で育った新コーチが、阪神の未来を背負う新大砲の成長をサポートする。矢野謙次新打撃チーフコーチ(46)が30日、兵庫・西宮市の球団事務所で就任会見に臨んだ。1998年オフの八木沢荘六氏以来28年ぶりとなる、巨人から阪神へ異例の直接移籍。新戦力育成を期待される新コーチは「チーム的には昨年ドラフト1位で入った立石選手なのかな」と名前を挙げ、看板打者に育てあげていく覚悟を示した。
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初恋は、意外な形で成就した。13年に代打で19安打を放って球団記録を塗り替えた巨人の元代打の切り札が「甲子園で新庄さんが桑田さんからホームラン打ったのを(テレビで)見て、僕は野球をやり始めたので。母親は大阪(出身)でしたし。寝間着も阪神タイガースでした」と、衝撃の子ども時代を明かした。
野球人・矢野謙次が生まれるきっかけを作った新天地で、大役を担う。メジャーに挑戦する三冠王・佐藤の穴を、大山や森下とともに埋めていく新たな看板打者の育成。気になる選手について、個人的には「特にっていうのはありません」としながら、「チーム的には去年ドラフト1位で入った立石選手なのかなというのはありますけど」と、昨年のドラフト1位に言及した。
立石との縁は深い。引退後は日本ハムの指導者になり、23年はスカウトに。同年の全日本大学選手権で、東京ドームの右中間スタンド中段まで届く豪快弾を放った創価大の2年生に目を奪われた。立石だった。「身体能力が高くて、パワーもありますし、すごく魅力的だなと思って見てました。そこからずーっと追っては見てます」と気にし続けてきた。
日本ハムでは、三振が多かった万波を、三振の数を気にするより長所を伸ばせるように導き、リーグを代表する選手に成長させた。立石も今季、127打席で41三振と苦しんだが「気にする必要ないと思います。今年1年やってみて何を感じたのか、自分はどうしていこうかなと思っているのか、そういうことをいろいろ話して教えてもらいながら、一緒にやっていきたいなと思っています」と秋季キャンプでの対面を待つ。
立石以外にも高寺、前川、百崎、今年のドラフト1位の明大・榊原七斗外野手(22)ら、次代のレギュラー候補が控える。「これからキャンプに行く全員と話をして、全員と成長していきたいと思ってます」。初恋のチームの未来を、同学年の藤川監督と創っていく。【堀まどか】
◆巨人から阪神に移籍したコーチ 間を置かずに移籍したのは過去2人いる。山内一弘は70年に広島で現役引退の翌年から巨人の2軍コーチを担当。74年には1軍を担当も、翌年から吉田監督が就任した阪神に移籍。3年在籍し、77年にはヘッドコーチを務めた。92~94年にロッテ監督も務めた八木沢荘六は、97年から巨人2軍投手コーチを2年担当。99年に野村監督が就任した阪神に移り、3年間1軍投手コーチを務めた。
◆矢野謙次(やの・けんじ)1980年(昭55)9月21日、東京都三鷹市生まれ。国学院久我山-国学院大を経て02年ドラフト6巡目で巨人入団。13年に球団記録の代打でシーズン19安打。15年6月に北篤、矢貫俊之との2対2トレードで須永英輝とともに日本ハム移籍。18年現役引退。通算759試合、374安打、29本塁打、153打点、打率2割6分2厘。20~22年は日本ハムでコーチ。24年に巨人に1軍打撃コーチで復帰し、今季は巡回打撃コーチを担当。178センチ、85キロ。右投げ右打ち。