JFA岡田武史副会長が電撃辞任「信条との間に大きな隔たり」FIFA会長支持の宮本会長に激怒
日本サッカー協会(JFA)は28日、岡田武史副会長(70)が任期途中の24日付で辞職したと発表した。国際連盟(FIFA)に対して弱腰なJFAへの不満が原因。28年3月まで任期を残す電撃辞任となった。
「誠に勝手ながら」「スポーツは高潔であるべきだという信条のもと」など前置きした上で、W杯を巡る一連の対応に「私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました」と打ち明けた。
1年半も任期を残し「大変申し訳なく思っておりますが、熟慮を重ねた末の決断としてご理解いただければ幸い」。日本への影響も鑑み「AFCと歩調を合わせる方向性には現実的な理由がある」とも理解は示したが、関係者によると、インファンティノ会長に寄り添うJFA宮本恒靖会長に激怒し、見限った。11月のFIFA臨時総会などで異議だけは唱えるよう、理事会も含めて働きかけてきたが、聞く耳を持たれなかったことが引き金になった。
岡田氏は98年フランス大会と10年南アフリカ大会の両W杯で指揮した日本代表監督。16年から18年までJFA副会長を務め、退任後の22年3月から再登板していた。宮本氏の後ろ盾として会長選を後押ししたが、近年は失望。次期A代表監督の外国人路線転換を独断で進められて溝が深まり、インファンティノ氏を支持した場合「やめる」覚悟も周辺に隠していなかった。
23日にはAFC臨時総会が都内で開かれ、インファンティノ会長も来日。AFCサルマン会長が、来年3月のFIFA会長選で再選を目指すインファンティノ氏を支持する意向を表明した。AFCと足並みをそろえるか問われた宮本会長は「そうですね。それが我々の基本的な立ち位置」と答えたが、岡田氏は、その立ち位置に賛同していなかった。堪忍袋の緒が切れ、翌日付で辞職に踏み切った。
インファンティノ会長を巡っては7月、W杯の運営を担う子会社設立計画を公表し、各大陸連盟からの猛反発で撤回した。その北中米大会でも、蜜月のトランプ米大統領から電話を受けた後、米国代表FWバログンの出場停止処分が1年猶予となる前代未聞の騒動も発生。ここでも宮本会長は意思表明していなかった。