【全文】JFA副会長を電撃辞任の岡田武史氏が激怒「スポーツマンとして受け入れることできず」
日本サッカー協会(JFA)は28日、岡田武史副会長(70)が10月24日付けで副会長を辞職したと発表した。協会の国際サッカー連盟(FIFA)やアジアサッカー連盟(AFC)に向き合う方向性の違いが原因。任期途中の電撃辞任となった。
岡田氏は「誠に勝手ながら、このたび、副会長の職を辞させていただくこととしました」と報告。続けて「私はこれまで、スポーツは高潔であるべきだという信条のもと、その社会的価値を大切にしてきました。しかし、今回のFIFAワールドカップ(W杯)をめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました」などと説明した。
関係者によると、AFCと足並みをそろえてFIFAのジャンニ・インファンティノ会長を支持したJFAの対応に激怒していたという。
岡田氏コメント【全文】は次の通り。
誠に勝手ながら、このたび、副会長の職を辞させていただくこととしました。
私はこれまで、スポーツは高潔であるべきだという信条のもと、その社会的価値を大切にしてきました。しかし、今回のFIFAワールドカップをめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました。
アジアサッカー連盟(AFC)との関係や日本サッカーへの影響を踏まえれば、AFCと歩調を合わせる方向性には現実的な理由があるものと理解しております。
任期の途中で職を退くこととなり、大変申し訳なく思っておりますが、熟慮を重ねた末の決断としてご理解いただければ幸いです。
そうJFAを通じて声明を出した岡田氏は、監督時代、日本代表を率いて1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会、2010年W杯南アフリカ大会に出場。16年から18年までJFA副会長を務めた。22年3月からも副会長に再登板していた。
JFAは21、22日にAFCの要人を集めた会議を都内で開催。23日にはAFC臨時総会も開催され、FIFAのインファンティノ会長も来日、出席していた。
総会の中でAFCサルマン会長は、来年3月のFIFA会長選で再選を目指すインファンティノ会長を支持する意向を表明。JFAの宮本恒靖会長はその後、AFCと足並みをそろえるのか? との問いに「そうですね。そういうのが我々の基本的な立ち位置だというふうに思います」と回答していた。
インファンティノ会長をめぐっては、今年7月に自身が主導したとされるW杯などの商業事業を管理する新会社「FIFAフォワード・エンタープライズ(FFE)」の設立計画が表面化。各大陸連盟などから猛反発を受けて中止撤回を余儀なくされていた。一連の騒動を受けて15日(日本時間16日)にスイス・チューリヒで行われたFIFA理事会でも謝罪に追い込まれていた。
また、今夏のW杯では、米国代表FWフォラリン・バログン(モナコ)の出場停止処分が1年間の猶予となる前代未聞の騒動が発生。この件についてインファンティノ会長は、規律委員会の裁定と言いつつ、開催国の米国トランプ大統領から電話を受けたことは認め、大問題に発展していた。