元横綱の朝青龍「遺骨を収集してほしい」第2次大戦の戦地で、日本政府に働きかけた過去を明かす
通信大手KDDIの子会社、モンゴルの総合通信事業者「モビコム」の活動に端を発し、同国で発生した大規模な草原火災を巡り、大相撲の元横綱が現地入りした。
元朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(46)が28日、Xを更新。「ここは、モンゴルの東の果てに位置する、ハルハ・ヌムルグの自然保護区です」と現場の写真をアップした。
「中国との国境に接するこの地は、厳重な保護・管理のもとにあり、一般の人々が自由に立ち入ることはできません」とした上で、神妙な投稿を続けた。
「また、歴史的にも、第二次世界大戦の始まりと終わりの舞台となった、深い意味を持つ場所でもあります」
「ここで、どちらが勝ち、どちらが敗れたのかを語るつもりはありません。ただ、この無意味な戦争で、あまりにも多くの若者たちが命を落としたという事実を、心に刻んでおきたいのです」
そして、意外で衝撃の過去を明かした。
「私はこれまで、日本政府に対し、せめてこの地で命を落とした兵士たちの遺骨を収集してほしいと、何度も働きかけてきました。しかし、真剣に取り合ってもらえることはありませんでした」
「当時、外務大臣を務めていた河野太郎氏にも直接伝えましたが、返ってきたのは『検討する』という言葉だけでした」
こうつづり、緑を取り戻している大草原の写真を添えた。
前日27日には草原火災の現場とみられる場所から、大規模火災から逃げ遅れた動物の死骸とみられる写真を載せて、惨状を報告していた。
26日には、Xに「モンゴル側、日本側の双方で、圧力をかけてこの件を風化させ、問題を沈静化させようとする動きが非常に強まっています」と不穏に投稿。「現在、この件について、すべての内容を確認し、詳しく精査しているところです」と続け「近い内に内閣総理大臣官邸に足運ぼうと考えております」ともポストしていた。
KDDIニュースルームに掲出されたプレスリリース「モンゴルのヌムルグ自然保護区において2026年10月8日に発生した草原火災についてのお詫び」によると、モンゴル東部ドルノド県ハルハゴル郡のヌムルグ自然保護区で発生した。
モビコム社員が10月6日から8日にかけ、国境港湾局の要請に基づいて(1)モビコムが整備した通信ネットワークの開通式典への出席(2)4G通信ネットワークの通信品質などの現地確認、の目的でヌムルグ自然保護区を訪問した際、車両による移動時に発生したという。
火災の経緯としては「ヌムルグ自然保護区内は草丈が高く、路面状況も厳しい環境であることから、モビコムの社員の車両は、国境港湾局の車両による先導および後方支援のもと、安全に留意し、低速にて走行していました。枯草が車両下部に付着し火災が発生することを避けるため、安全管理上、車両は20~30分ごとに停車し、車両に付着した枯草を除去しながら移動していました」と説明した。
「2026年10月8日の移動中、枯草を除去するため停車していた際、モビコムの社員の乗車する車両下部からの発煙を確認しました。その後、国境港湾局およびモビコムの社員は、当局の指示に基づき消火活動を行いましたが、火が周囲の草に燃え移り、延焼をくい止めることができませんでした。火災はその後、広範囲に拡大しました。なお、車両下部から発煙した具体的な原因や延焼が拡大した要因は関係当局が調査を行っています」としている。