【大学野球】仙台大 4年ぶり3度目の神宮大会決定 井尻琉斗主将「スタートラインに立った」
<東北地区代表決定戦:仙台大6-1東日本国際大>◇25日◇決勝◇岩手・きたぎんボールパーク
仙台大(仙台6大学)が東日本国際大(南東北)を6-1で下し、4年ぶり3度目の神宮大会(11月19日開幕)出場を決めた。初回からオリックス育成ドラフト2位で主将の井尻琉斗捕手(4年=北海)が満塁弾を放つなど、大量6点の先制パンチで主導権を握った。投げては3投手の継投で、1失点に抑えて快勝した。東北3連盟の代表として出場する同大会は11月21日の初戦で、中国・四国3連盟代表と関西5連盟第2代表の勝者と対戦する。
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小雨降りしきる中、始まった大一番。仙台大が初回、早々に2-0とリードを奪い、さらに2死満塁で主将が大きな一撃を放った。井尻が初球から直球をフルスイング。打球は右翼席に吸い込まれた。「新鮮で、うれしかったですけど。すぐに切り替えなければ」。人生初の満塁弾でつくったリードを守りきり、最後は歓喜の輪をつくった。
苦い春が転機になった。主将として臨んだ今春のリーグ戦では最終節を待たずして東北福祉大の優勝が決まった。井尻が入学してから未経験だった。「チーム状況としても苦しくて…。もう一回、一からやろうと」。秋に向けミーティングを重ねる中で『妥協しない』をテーマに掲げ、練習中から互いにささいなミスも許さず、指摘し合う環境を求めた。
高みを目指す中で、自分自身のキャプテン像を見つめ直した。2学年上の主将で、人望が厚い小田倉啓介内野手(23=日本製紙石巻)から「人の上に立つ人は、仲間の性格を理解して接することができなければいけない」との助言をもらった。改めて仲間と向き合い、副主将の広川、新保にも「感謝をしきれません」と、ともにチームを一つにしてきた。
今秋リーグ戦では、思うような結果が出なかった打撃でも、松本桃太郎コーチらの指導を受けながらひた向きにバットを振り続けた。努力が結実し、つかんだ全国の舞台も、まだ道半ば。「日本一の舞台のスタートラインに立ったという、引き締まった思いの方が大きい」。神宮の頂点に立つ青写真を描いた。【高橋香奈】
◆井尻琉斗(いじり・りゅうと)2004年(平16)5月31日生まれ、札幌市出身。小学3年生から野球を始め、幌南ファイターズ-札幌豊平ボーイズでプレー。北海では2年夏に甲子園出場。仙台大では2年春からベンチ入りし、24年の全日本大学選手権に出場。今年のドラフト会議でオリックスから育成2位で指名を受けた。座右の銘は「粉骨砕身」。170センチ、83キロ。右投げ右打ち。
○…東日本国際大はあと1歩届かなかった。序盤に大量リードを許し、主将の森川大輝外野手(4年=青森山田)は「(2回以降も)自分たちが納得できるプレーをしようと声をかけましたが、仙台大の方が強かった、そこに付きますね」と悔しさをにじませた。後輩たちへ「自分たちの代は個性が強かったんですけど、団結力が強い。チーム力で戦っていってほしい」とエールを送った。