【巨人】松井秀喜氏が新監督就任、24年ぶり古巣復帰 背番号「90」3年契約で30日から指揮
巨人のレジェンドOB松井秀喜氏(52)が空位となっていた新監督に就任した。山口寿一オーナー(69)とともに会見に出席した。
背番号は空き番号となっていた「90」に決定。今季限りで退任した李承燁コーチが背負っていた。
山口オーナーは「読売ジャイアンツの新しい監督は松井秀喜監督となりました。背番号は90番、契約年数は3年となります。チームを松井新監督に託して球団の総力を挙げて強い巨人を目指します。来週30日から秋季練習を始めます。松井新監督には30日から指揮を執ってもらうつもりです」と説明した。
日米通算507本塁打を誇り「ゴジラ」の愛称で日本中を沸かせた希代のスラッガーが、監督として古巣のかじ取りを担う。
92年のドラフト会議、当時の長嶋茂雄監督から4球団競合の末に当たりくじを引き当てられる形で、石川・星稜から入団。背番号55を背負い、球界を代表する4番打者へと成長した。93年から02年までの10年間で通算332本塁打を放ち、3度の本塁打王、3度の打点王、3度のリーグMVPに輝いた。00年には4番打者として日本一に貢献。02年には打率3割3分4厘、50本塁打、107打点をマークし、海を渡った。
ヤンキース移籍後も異国の地でゴジラの名を世界に知らしめた。09年には日本人選手初のシリーズMVPを獲得。メジャーでは10年間で通算175本塁打。12年限りで現役を引退し、13年には恩師の長嶋さんとともに国民栄誉賞を受賞した。野球選手としてもアスリートとしても、歴史に名を残すスーパースターだった。
昨年6月3日に長嶋さんが89歳で死去すると、松井氏は米国から緊急帰国。翌4日には都内の自宅を弔問し、恩師との最後の時間を過ごした。その際には「生前、約束したこともあります。お話しすることはできませんが、その約束を果たしたい」と“約束”の存在を明かしていた。具体的な内容は明かさなかったが、8日の告別式後にも「これからの自分自身とこれからの監督との対話で、監督が導いてくれるんじゃないかなと思っています」と話していた。
今年2月の春季キャンプでは2年ぶり5度目となる臨時コーチとして宮崎を訪問。若手野手を中心に惜しむことなく助言を送り「ジャイアンツが勝つのがみんなの共通する目標なので。私はそれを期待して1年間応援しています」とエールを送っていた。現役引退後、コーチや監督などのポジションは未経験だが日米の名門で培ってきた野球観は大きな財産だ。
チームは今季、阿部慎之助前監督(47)がシーズン中に辞任という未曽有の事態に見舞われた。シーズン途中からは橋上秀樹監督代行(60)が指揮を執り、シーズン最終戦まで優勝争いを繰り広げるも、2位でフィニッシュ。CSでもファーストステージでDeNAに2連敗して終戦。12年を最後に14年間もの期間、日本一から遠ざかっている。かつてのような常勝軍団を復権すべく、日本球界が誇る「ゴジラ」がついに巨人の指揮官として帰ってくる。
◆松井秀喜(まつい・ひでき)1974年(昭49)6月12日、石川県生まれ。星稜時代は甲子園に4度出場。高校通算60本塁打(甲子園4本)。92年ドラフトでは4球団競合の末、長嶋監督が抽選を引き当てた巨人に1位で入団。96、00、02年リーグMVP。首位打者1度、本塁打王、打点王各3度。00年正力賞。03年にFAでヤンキース移籍。09年ワールドシリーズMVP。エンゼルス、アスレチックス、レイズを経て12年限りで現役引退。13年に長嶋茂雄氏とともに国民栄誉賞を受賞。18年1月、43歳7カ月の最年少で殿堂入り。日米通算2504試合、2643安打、507本塁打、1649打点、打率2割9分3厘。186センチ、95キロ。右投げ左打ち。