【写真】巨人からドラフト1位指名を受けた横浜・織田翔希はドラフト中継のCM中に笑顔を見せる(撮影・水谷安孝)

<プロ野球ドラフト会議>◇22日

「2026年 プロ野球ドラフト会議 supported byリポビタンD」が22日に都内で開催され、巨人が米国挑戦を表明している横浜・織田翔希投手(3年)を1位単独で強行指名した。織田は今月15日にNPBを経由せず米球界へ挑む決意を公表していた。高校でドラフトを見守った高校屈指の最速157キロ右腕。果たしてどんな決断を下すのか。日米がその動向に注目するサプライズ指名となった。

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その名前が呼ばれるのか。「織田」。会場に集まった球界関係者も、ファンも、誰もが注視していた。1位指名の名前が、パ・リーグ6位の楽天から呼び上げられていく。

10球団目だった。残るは3チーム。巨人の番がきた。「第1巡 選択希望選手 読売」のアナウンスに続き、「織田翔希 投手 横浜高校」の声が響いた。瞬間、どよめきと拍手が巻き起こった。その場に集った誰もが、驚いた。

巨人水野編成本部長の口元は真一文字に結ばれていた。「もう、いくか、いかないか。気持ちだけで。本当に日本のプロ野球ファンの方々にお見せしたいなという気持ちです」。直後、緊張感にこわばる表情で、強行した理由を明かした。球界の盟主。プロ野球草創期から、けん引役を担ってきた。その伝統に築かれた自負を感じさせた。逸材が直接米国へ流出する危機。最高の才能だからこそ、日本の地で姿を見せてほしい思いがあった。

迷い続けた。「見た時からほしいと思っていた」。米国挑戦の意志を聞いても、諦めきれなかった。「彼も勇気のある決断をして会見に臨んでいる。指名にどういう気持ちでいるか分からない。ゆっくり考えていただいて、われわれは誠意を尽くしていくだけです」と神妙に見据えた。

現行のドラフト制度では、球団は指名した選手と翌年3月31日までに契約をしないと交渉権を失う。球団の歴史をひもとけば、85年に早大進学を表明していた桑田真澄投手(PL学園)を1位指名した過去がある。チームメートの清原和博内野手が1位とみられた中での大波乱で、桑田は方針転換して巨人入りした。

それから41年。今度は米国へ向かう気持ちにどう向き合い、心を動かすのか。衝撃指名の結末が待たれる。【阿部健吾】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ドラフト】諦めきれなかった巨人 織田翔希を強行指名「見た時からほしいと」水野編成本部長 」