【高校野球】横浜・小林鉄三郎が織田翔希の「頑張れよ」に奮起 昨秋準々決勝敗退のリベンジ
<高校野球秋季関東大会:横浜9-2樹徳>◇20日◇準々決勝◇上毛新聞敷島
横浜(神奈川2位)が7回コールドで樹徳(群馬2位)に快勝し、2年ぶりの4強入りを果たし、5季連続の甲子園出場を確実なものとした。
自分が横浜のエースだ!新チームから背番号「1」を背負い、高校日本代表にも選ばれた小林鉄三郎投手(2年)が先発すると、この日の最速148キロの真っすぐに、変化球で緩急をつけ、丁寧に投げ込んだ。「今日は自分の間でしっかり投げられた」。7回は「決め球がやっぱり甘かったり、ストレートもなんか変な回転で抜けた」と、この回だけで5安打2失点も、最後は2試合連続コールドで締めた。
「今日は絶対何があっても勝たないといけない試合だった」。どうしても勝たなければいけない理由があった。昨秋の関東大会は準々決勝の専大松戸に先発。5回4安打3失点で織田翔希につないだが敗戦。「自分のせいで先輩たちを負けさせてしまった。罪悪感とセンバツに出られないかもしれない、という怖さがあった。すごく悔しくて…本当にここからどうしていけばいいのかっていうか、そのぐらいの毎日を過ごしました」。センバツには選出されたものの、もうあの苦しい思いはしたくない。あれから1年。「絶対リベンジしてやろうという気持ちで投げました」。前日には、織田からも「頑張れよ」とラインでメッセージをもらい、奮い立たせた。
それでも、織田は自分の1歩も2歩も先を行く「エース」だった。織田のアメリカ挑戦の会見を見て、「かっこいいなーって思いました」と、羨望(せんぼう)のまなざしを向ける。新たな道を開拓する先輩。「すごいなぁと思います。高卒でアメリカに行くという考えは普通の人にはないと思う。自分もそれくらいの選手になりたい」。先輩が選んだ人生の選択。小林も進むべき道は違っても上を目指す気持ちは同じだ。「プロで勝負できるなら、高卒プロに行きたいと思います」と、堂々と宣言した。
エース番号を引き継いだからには、甲子園に導く責任がある。「横浜の1番は普通じゃない。いろいろな重みがある。自分も絶対にコイツがいれば勝てる、と言われるピッチャーになりたい」。小林には関東制覇に導く責任がある。【保坂淑子】