【阪神】佐藤輝明ポスティング容認までの経緯…24年更改で直訴、25年越年、26年大トリ更改
阪神は19日、佐藤輝明内野手(27)のポスティングシステムを利用した米移籍を容認すると発表した。
この日、嶌村聡球団本部長(59)が会見に応じ「阪神タイガースは当球団所属佐藤輝明選手がかねて希望していました来シーズンからMLBへの挑戦を後押しすることといたします。つまり球団が今後のポスティング移籍を容認することにいたしました」と説明した。佐藤本人には前日18日に伝えたという。
今季全試合出場を果たし、打率3割6厘、39本塁打、106打点で球団日本人初の三冠王を獲得。勝利打点は20度を数え、阪神の不動の4番としてだけだなく、プロ野球の顔となった。20年ドラフト1位で入団してから、在籍6年間で3度の優勝、1度の日本一に貢献。これまでの実績と貢献度から総合的に判断し、球団は佐藤の夢を後押しすることを決めた。
<阪神佐藤のメジャー挑戦直訴からの歩み>
◆直訴 24年12月23日の契約更改で、初めて球団に米メジャーへの移籍希望を伝えた。会見では「自分の中で思いが固まったというか、明確に目標として立てたいと思った。しっかり伝えたのは今回が初めて」と明かした。
◆越年 25年オフの契約更改は越年。ポスティングシステム使用をめぐって長い話し合いが行われた。12月26日に竹内球団副本部長が「越年ということにはなる。越年だからどうというのは全くありません。しっかりと話し合っていきたい」と明かした。
◆合意 26年1月30日、12球団大トリで契約更改。翌31日に春季キャンプが行われる沖縄県内のホテルで会見を行った。出来高払いを含め総額5億円規模でサイン。自費キャンプ寸前で合意し「これからも時間をかけて話し合っていきたい」と今後も球団側とポスティングシステム容認を直訴していくことを明かした。
◆思い チームは17日のCSファイナルステージ第4戦でDeNAに敗れてCS敗退。試合後、メジャーの夢について「まだ終わったばっかりなのでね。何も言えないです」と話すにとどめたが、夢として持ち続けているかと問われ「そうですね、はい」と話した。
◆ポスティングシステム 海外FA権の取得前に米メジャーリーグへ移籍できる制度。容認の可否は所属球団が決める。日本球団への譲渡金は選手契約の総額に応じて支払われ、昨オフは巨人岡本和真が4年93億円でブルージェイズ、今井達也が3年83億円でアストロズ、村上宗隆が2年52億円でホワイトソックスと契約を結んだ。現在MLBと選手会は新労使協定締結に向けて協議を続けているが、現在の労使協定が失効する今年12月1日までに合意に至らなければロックアウトに突入。ロックアウト期間はFA選手獲得やトレードは行えず、ポスティング移籍にも影響が出る。