【写真】ソフトバンク対日本ハム 3回裏ソフトバンク1死三塁、庄子雄大は左前に同点適時打を放つ(撮影・梅根麻紀)

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク6-2日本ハム>◇16日◇みずほペイペイドーム

ソフトバンクの強さばかりが際立つシリーズだった。3試合全て逆転勝ちは、レギュラーシーズンの延長を見ているようだった。日本ハムにリードされても、すぐに追い付きひっくり返していった。

では、なぜそんなに強いのか。もちろん、個々の能力が高いというのはある。だが、他球団と比べて一人一人の差がそこまで大きいとは思わない。それよりも、選手がやるべきことを当たり前にやっていることが大きい。この日で言えば、0-1の3回無死二塁で柳町が一ゴロの進塁打。1死三塁とし、庄子の同点打につなげた。前日の第2戦も1点を追う3回無死二塁で周東が二ゴロで走者を進め、同点につなげた。ソフトバンクの左打者は、無死二塁ではことごとく引っ張って走者を進めようとする。

走塁も手を抜かない。6回1死一塁で山本祐が右翼フェンス直撃打。万波がクッション処理を誤ったとはいえ、その間に牧原大が一塁から一気に生還した。相手の隙を逃さない。足の速い、遅いは関係ない。

打ったら全力で走る。プレーが止まるまで手を抜かない。カバリングを怠らない。試合前の準備から入念に行う。そういった当たり前を、他よりも能力の高い選手たちが、どの球団よりも真剣にやっている。これがソフトバンクの強さの秘密だと言える。

他球団はもっと深刻に受け止めた方がいい。このままなら、力の差は広がる一方。確かに、ソフトバンクは資金力も抜きんでており、大型補強やコーディネーターのような新たな仕組みも積極的に取り組んでいる。だからといって、同じ事を他球団がそのまま採り入れたからといって成功するとも限らない。それよりも、資金力や選手の能力に左右されない部分、先に挙げたグラウンド上でやるべきことを手本とすることから始めるべきだ。

短期間でつくられたものではないと思う。おそらく、王監督時代から綿々と培われた良き伝統が引き継がれているのだろう。

日本ハムは第1戦の逆転負けが全てだった。モイネロからせっかく3点も奪いながら、リードした途端にバッテリーが守りに入ったように映った。警戒しすぎて四球で走者をため、そこに致命的なエラーが重なった。ひるまず攻めていけば違う結果になったのではないか。(日刊スポーツ評論家)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【平石洋介】ソフトバンクなぜ強い…他球団深刻に受け止めるべき 日本ハムは第1戦逆転負けが全て 」