【写真】ドジャース対ブルワーズ 9回裏ドジャース2死、キケ・ヘルナンデスが左直に倒れ打席が回ってこなかった大谷翔平(17番)は引き揚げる(撮影・垰建太)

<ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ドジャース4-6ブルワーズ>◇第4戦◇15日(日本時間16日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(32)が、過酷だった今季の戦いを終えた。リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに4連敗。ワールドシリーズ3連覇の夢が絶たれた。「1番DH」で出場した第4戦は第2打席で8月18日以来約の3ラン。序盤に4点をリードしたが逆転で敗れた。今季は二刀流で開幕から奮闘したが、左ひざ、右上腕二頭筋など体に異変を抱えながら出場を継続。打者専念で今季のポストシーズン(PS)を終え、来季は再び二刀流で完全復活を目指すことを明言した。

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ワールドシリーズ3連覇を公言し、一心不乱に目指してきた大谷の戦いが終わった。9回2死、次打者席で待機したが、直前で試合終了。ブ軍の左翼手がライナーをつかんだ光景をしばらく見届けた。私服に着替えを済ませ、心境を言葉にした。「本当に悔しい思い、気持ちが、今はそれだけかなと」。まさかの4連敗で早すぎる終戦。まだまだあったはずの、仲間たちとの時間を惜しんだ。

繰り返したのは自責の思いだった。「自分の力のなさというか、そこをまた実感するシリーズだった」。2回に今季のPS初本塁打となる3ランで勢いづけたが、その後はチャンスで凡退。PSは打率1割9分2厘。打者で貢献できなかったことはもちろん、「ふがいない」と、投手復帰を断念せざるを得ない状況になったことも「不満があるポイント」と厳しく評した。

それでも、屈しない姿勢は見る者を魅了した。ロバーツ監督は以前から「100%の状態ではない」と明かしていた。体に違和感がありながら、打撃不振の要因を大谷は「実力のうち」とし、決して不安は示さなかった。打てなければ責任を背負う覚悟を決めているかのようだった。

シーズン中から116打席連続ノーアーチ。打率1割台だった男がこの日、崖っぷちの戦いでよみがえった。最後まで諦めない。状態が思うように上がらなくても、全力を尽くす。その気持ちが最後に通じたような、そんな3ランだった。

だからこそ、思いがあふれ出た。本塁打を見届けると大きく口を開け、何度も両手の拳を握った。同僚と胸をぶつけ合い、興奮が冷めないベンチでの様子は、今年最大の感情表現だった。前日の6番から“指定席”の1番で起用されたことで「シーズン全体を通して戦ってきた打順を信じてくれた形が、最後ああいう打順だったと思うので。勝って応えたかった」と、特別だった気持ちを明かした。

3連覇の夢は散った。故障と闘いながらの、過酷な道のりだったメジャー9年目。来季に向けては「もちろん続けていく気持ちで頑張りたいなと思っています。全部(シーズン通して)やるつもりで。そのためにしっかりとオフシーズンを過ごしたい」と、二刀流での完全復活を宣言した。「まずはみんなに感謝したいですし、残念ながら目標は達成できなかったですけど、また来年からの糧にしたい」。悔しさを胸に秘め、次なる挑戦の旅に向かう。

▼ドジャース大谷が今ポストシーズ(PS)で初本塁打。レギュラーシーズンを含めると8月18日以来、出場26試合ぶり、116打席ぶりの1発。エンゼルス時代の22~23年にかけての24試合、104打席連続ノーアーチを越え、大リーグ移籍後の最長ブランクとなった。PSの本塁打は、昨年のワールドシリーズ第3戦以来、通算12本目。自らの持つ日本人最多を更新し、球団ではキケ・ヘルナンデスに並ぶ4位タイ。

▼ドジャースは4連敗でリーグ優勝決定シリーズ敗退。ポストシーズンでシリーズ全敗での敗退は、23年地区シリーズのダイヤモンドバックス戦(3連敗)以来。7試合制シリーズでは、66年ワールドシリーズのオリオールズ戦以来60年ぶりの屈辱となった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平、豪快3ランも4連敗で敗退 3連覇の夢散る 来季は再び二刀流へ「全部やるつもりで」 」