横浜・織田翔希 母への手紙「大きな決断が待ってる。きついけど頑張ろう」甲子園敗戦後の決意
<とっておきメモ>
「世界一のピッチャー」を目指す。高校屈指の最速157キロ右腕、横浜(神奈川)・織田翔希投手(3年)が15日、横浜市内の同校で記者会見を開き、NPBを経由せず米球界へ挑戦する決意を表明した。国内から世界へ。目指すべき頂が変わり、新たな航路へ歩み始めた。
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織田は小さい頃から何かあるごとに母に手紙を書いてきた。「『怒らせてごめんね』という手紙や『ご飯をいつも作ってくれてありがとう。それなのに怒らせてごめんね』と。小さいメモ紙とか、封筒にちゃんと入れてとか」と母祐子さん。面と向かっては照れくさくて言えない言葉も手紙には素直に本音を伝えられた。シャイな性格の織田らしい。
今年8月20日。甲子園準決勝で敗戦後、27日の高校日本代表の集合まで、実家のある北九州でほんのわずかな夏休みを楽しんだ。神奈川に戻るとき、高校入学以来となる手紙を祐子さんに手渡した。2年半、遠く離れて生活をしながらも、しっかりと見つめていた母の背中。心配をかけまいとする優しさと、感謝の思いが込められていた。そして、「すごく大きな決断が待ってるけどよろしくお願いします。きついけど頑張ろう」。織田の18歳の決意が記されていた。
小さい頃は何かあると大きな瞳から涙をポロポロこぼしていた泣き虫少年が、野球と出会い「練習を休んだり、やめたいとか一度も言ったことがない」(祐子さん)と、強くたくましく成長した。女手一つで育ててくれた大好きな母のため、そして姉妹のために。感謝の思いが、織田の進路決定に大きく関わったことは間違いない。【保坂淑子】