【写真】亜大対国学院大 国学院大に勝利し優勝を決め、選手から胴上げの祝福を受ける亜大・正村公弘監督(撮影・河田真司)

<東都大学野球:亜大5-3国学院大>◇第4週第2日◇8日◇神宮

亜大が春優勝の国学院大に競り勝ち勝ち点を挙げ、開幕から8連勝で22年春以来の28度目の優勝を決めた。同点の9回2死満塁からドラフト上位候補に挙がる山里宝内野手(4年=神戸国際大付)が勝ち越しの左越え適時二塁打。先制2ランを含む4打数2安打4打点で優勝に導いた。24年1月に就任した正村公弘監督(63)のもと、これまでの亜大の歴史を引き継ぎながら新たな色も加えた、最強亜大が日本一を目指す。

◇    ◇    ◇

山里が集中力を研ぎ澄ました。9回2死満塁。カウント2-1。「キャッチャーの足音が聞こえた。インコース来るんだと思った」。狙い通り、左前へ運んだ。その裏には優勝を決める最後のアウトをガッチリと捕球。「やっと終わったな」。接戦を制し、喜ぶチームメートを見つめホッとひと息ついた。

苦しみもがいた1年半だった。昨春は7連勝しながらも青学大に連敗し優勝を逃した。今春は豊富な投手陣をそろえながら2位。どうしたら勝てるのか。24年に就任した正村監督のもと、チーム改革に着手した。攻撃面は「振れる」野球を徹底。「振るからこそ四球も取れるし時にはホームランも出る」。春は12試合で犠打が20、秋はここまでの8試合で9と激減。打ち勝つ野球で勝利につなげた。

投手陣は今夏、投手育成に定評のあった正村監督が作った練習を取り入れた。1分間に10球。ストレート、スライダー、ツーシーム、カーブ、とそれぞれの得意球の5球種。10セットを投げ込む。比嘉佑斗投手(4年=沖縄尚学)は「リズムよく投げることで自然とフォームも固まってコントロールも良くなりました」。“正村メソッド”でチーム防御率は1・38。リーグトップで、他を圧倒した。

変わりゆく中で伝統は引き継いでいる。「“全力疾走”だけは亜細亜の伝統として徹底している」と正村監督。さぁ、次は日本一への挑戦が始まる。山里は「東都は日本で一番強いリーグ。それを証明しにいこうと思います」。力強い言葉が、今の亜大の強さを象徴していた。【保坂淑子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 亜大V 正村監督が「振れる」野球徹底 山里宝「東都は日本で一番強いリーグと証明しにいく」 」