ホワイトソックス西田陸浮 PS出場機会なしも「目標は毎年、高くなっています」
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敗れた悔しさと、グラウンドに立てなかった思いが交錯していた。ホワイトソックス西田陸浮外野手(25)は、地区シリーズ敗退の瞬間をベンチの最前列で見届けた。26人の出場選手登録されたわけではなく、実際にプレーはしていない。ただ、気持ちは他のナインと同じだった。「あまりリラックスはしていなかったですね。誰かがケガしたら僕だったので。ずっと出たいなと思っていました。僕はああいう時、強いんで、楽しみでした」。根っからの明るい性格で、目立つ舞台は望むところ。天性のムードメーカーは、シビれる舞台の空気を吸い込み、その景色をしっかりと目に焼き付けた。
地区シリーズ前、故障者が出た緊急時に備え、控え要員として招集された。内外野をこなすユーティリティーでもあり、「27人目」としてスタンバイした。「呼んでもらって本当に良かったです。どんな感じかというのも分からなかったですし、ベンチでもいい経験になりました」。マイドラス、アントナッチらマイナー時代の盟友らをからかいつつ、励まし続けた。
オレゴン大から23年ドラフト11巡目指名されて以来、実質3年目。今年5月25日、念願のメジャーデビューを果たし、初安打&好返球(補殺)でスタンドを沸かせ、一躍、地元ファンの間で人気者となった。それても、メジャーでのプレー機会は限られ、3Aで技量を磨いた。「もうちょっとできたなと思いますね、正直。前半戦良かったのを忘れてはいないですけど、常に変えるクセがあるので、まだまだ探し中。来年に向けてまた探したいと思います」。小技だけでなく、長打力アップにも取り組んでおり、着実に手応えを感じ始めている。「いい練習をしました。方向性は決まりましたね」。
チーム全体が若く、来季はメジャー定着だけでなく、レギュラー争いに加わる可能性も十分。「目標は、毎年毎年、高くなってますね」。今季の全日程が終了し、深夜となっても、西田の目はキラキラと輝いていた。【四竈衛】