【阪神】佐藤輝明の三冠王は必然「阪神地区にやばい打者」から10年後…NPB最強スラッガーに
<阪神0-4ヤクルト>◇8日◇甲子園
阪神佐藤輝明内野手(27)が三冠王に輝いた。セ・リーグ全日程が終了し、打率、本塁打、打点でリーグトップが確定した。球団では86年にランディ・バース氏が2年連続で獲得して以来、40年ぶり。日本人選手では初の偉業となった。球界では22年のヤクルト村上宗隆(現ホワイトソックス)以来で、1リーグ制時代を含めても史上9人目となった。
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佐藤のある発言に感銘を受けた。連覇を成し遂げた3日の夜。「今年も取材やインタビューで自分は『準備、準備』って言ってきたんですけど、その準備の仕方が去年である程度分かった。その経験が生きた」と言った。確かに毎日「しっかり準備してね、明日頑張ります」と話してきた。定型文? かとも思っていたが、違った。歓喜の夜、個人的に最も印象に残ったコメントだった。
挙げればキリがないが、今季は内角球に対応するためバットを短くした。打席に入る直前、立ち位置をバットで測り、正確に地に足をつけた。入念な準備は最大の武器。どれだけ努力をしても発揮できなければ意味がない。周囲は「課題に対し理論立てし、解決する能力が優れている」と話す。今春WBCでドジャース大谷翔平と時間をともにし、準備に対する考え方は大きく変わったのだ。
チームが死球渦に揺れた7月、「勝って黙らせるしかない」と公の場で話した。文字通り連覇でセ界を黙らせた。有言実行ばかりだ。ペナントを手にしてなお、三冠王という偉業を達成した。食べ物ではキノコが苦手だが、野球で怖いものはない。「阪神地区にやばい打者がいる」とうわさされた仁川学院時代から約10年後。NPB最強クラスの打者になった。【只松憲】