【写真】10月22日のドラフト会議を待ちわびる山梨学院・菰田(撮影・平山連)

<指名を待つ男たち>

甲子園を沸かせた球児も、吉報を待ちわびる。それぞれの思いを胸に迎える10月22日、プロ野球ドラフト会議。彼らの運命をかけたその日が刻一刻と迫る。

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およそ1カ月前。山梨学院の菰田陽生投手(3年)は、プロ入り後も「二刀流」に挑戦したいと吉田洸二監督(57)に打ち明けた。

心優しく、今まで自我を出すことはほとんどしてこなかった。なのに今回は違った。「U18日本代表に選ばれなかった悔しい気持ちであったり、代表で活躍している選手を見て刺激を受けたことから決めました。負けたくないなというところで感じました」。

最後の夏は山梨大会準決勝で敗れ、甲子園出場を逃した。今春のセンバツで左手首の骨折をしたことにより、ケガ明けの夏はピークを甲子園へ持っていけるようにと歩んでいた。道半ばで絶たれ後は、台湾で行われるU18アジア選手権に臨む高校日本代表入りへ照準を合わせた。大会でも採用された木製バットに移行し、ブルペンでも力のこもった球を投げていた。しかし、メンバー発表された18人の中に、菰田の名はなかった。

再び味わった悔しさが、菰田に大きな野望を抱かせた。当時を振り返り吉田監督は「どちらかというと、言われたことをちゃんとやる生徒。初めて自分の意思を言ってきてくれたから、うれしかったんですよね。成長したなって」と笑みをこぼし、菰田は「結果としてはうまくいかないことの方が多かったんですが、山梨学院で監督さん、部長さんの下で野球ができたことは本当に良かった」と感謝を口にした。目標とするドジャース大谷と同じ二刀流としてプロに挑む決意は揺るがない。全国の高校野球ファンを沸かせた「菰田劇場」は着々とフィナーレを迎えつつある。【平山連】

◆菰田陽生(こもだ・はるき) 2008年(平20)12月21日生まれ、千葉・御宿町出身。御宿小1年で野球を始め、九十九里リトルリーグでは全国V。御宿中時代は千葉西シニアでプレー。山梨学院では1年春からベンチ入り。2年春から3季連続甲子園出場を果たし、高校通算39本塁打、投げては最速152キロを誇る投打二刀流に成長。195センチ、103キロ。右投げ右打ち。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ドラフト】山梨学院・菰田陽生を変えた2度の悔しさ「代表選手に刺激」プロ入り後も二刀流挑戦 」