【写真】優勝セレモニーで胴上げされる阪神岩貞祐太(撮影・前田充)

<阪神2-1広島>◇6日◇甲子園

今年も全員が中心を向いての胴上げだった。他球団では輪の外側の選手がセンターカメラの方を向いたりすることもあるが阪神の胴上げにそれはない。昨年、坂本誠志郎を中心に話し合って決めたことを今回も実行した。いい光景だ。

そして、もう1つ「いいな」と思ったのは、この広島戦に勝ったことである。なかなか難しいゲームだった。すでに阪神の優勝は決定。さらにこの日は岩貞祐太の引退登板もあり、なんというか、なかなか勝負に徹することのできないムードだったかもしれない。

「カープの方には申し訳ないなというところもありましたけど。引退試合もありましたし。いいゲームができたのはよかったです」。勝敗について聞くと指揮官・藤川球児も率直にそう話したのである。

それでも、と思う。これで阪神は78勝だ。残り2試合に勝てば80勝に到達する。元監督・矢野燿大が自身が指揮を執っているときにこんなことを言っていた。

「優勝するチームは80勝する。逆にいうと60敗できるわけです」。この60敗をどう負けるかが重要という話だった。阪神でも指揮を執った知将・野村克也も言った“理論”でもある。

今季のセ・リーグはまれに見る混戦になった。77勝の時点で阪神は優勝を決めている。言い方を変えれば80勝しなくても優勝できたシーズンということになる。初の日本一になった85年以降はこんな感じだ。

85年=74勝

03年=87勝

05年=87勝

23年=85勝

25年=85勝

130試合制だった85年を除けば、すべて80勝以上マークしている。優勝すれば勝ち数は関係ない。それでもやはり80勝はしたいような気はする。今季12球団で80勝以上しているのは91勝でシーズンを終えたソフトバンクだけ。後の10球団は80勝も望めない。

昨年の日本シリーズで苦杯をなめたソフトバンクに挑戦する立場の阪神としては80勝はクリアし、リーグを代表してほしいと思うのだ。もちろんCSの結果でセ・リーグの代表がどこになるかは分からないことは承知した上での話だ。

さらに言えばソフトバンクは5球団に勝ち越す完全優勝を決めた。阪神も7日の広島戦に勝てばそれが達成できる。「80勝&完全優勝」。強さを示す2つの要素を持ってシーズンを終えてほしいと思う。(敬称略)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【虎になれ】「80勝到達&完全優勝」でセ・リーグ代表として日本シリーズに挑んでほしい 」