「ゲームチェンジャー」村上宗隆、反撃の口火切る適時打「自分たちの野球を」地区S突破王手
<ア・リーグ地区シリーズ:ガーディアンズ3-4ホワイトソックス>◇第2戦◇5日(日本時間6日)◇プログレッシブフィールド
【クリーブランド(米オハイオ州)5日(日本時間6日)=四竈衛】ホワイトソックスが敵地での第2戦で逆転勝ちを飾り、2勝0敗とリード。リーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけた。「4番一塁」で出場した村上宗隆内野手(26)は、反撃の口火を切る適時打を放つなど4打数1安打1打点だった。第3戦は移動日を挟み、舞台をシカゴへ移して米中部時間7日午後3時(同8日午前5時)から同地で行われる。
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流れを変える-。米国では野球以外でも頻繁に使われる「ゲームチェンジャー」とは、まさに村上のことだった。初回、失策も絡む2失点で今ポストシーズン(PS)4試合目で初めてリードを許した。だが、村上は平常心のままだった。「野球は9イニングある。点を取られても自分たちの野球をするというのは毎回のことなので」。
2点ビハインドの4回無死一、二塁。相手は今季のア・リーグ奪三振王(248K)の快速右腕ウィリアムスだった。だが、過去に1本塁打。ひるむはずもなかった。2球で2ストライクに追い込まれながらフルカウントまで見極めた末、内角速球を捉え、一、二塁間を破る適時打で1点差に追い上げた。最低でも進塁打の場面で、理想的な引っ張りの一打。「最高の結果になってよかったです」。
PS4戦中3試合目となるチーム初打点。敵地での劣勢の展開から、ホ軍ベンチ全体を反撃ムードへ一変させた。6回には下位打線の連続適時打などで逆転に成功。好継投で反撃をしのぎ、1点差で逃げ切った。
公式戦では、9月終盤でガ軍に差し切られ、地区優勝を譲った。だが、対戦成績は13戦で7勝6敗。7試合が1点差と実力は拮抗(きっこう)しており、PSでも接戦は想定内だった。その一方で、村上は若いチーム内の反骨心が、「勝てる集団」の血肉として、着実に培われていることを実感していた。「周りが(ホ軍は)弱いとか、3年連続100敗してたりとか…。いろんなプレッシャーがかかっている中でプレーできてましたし、その中でしっかり結果を残してきたことが、チームとして自信になっていると思います」。
ワイルドカードシリーズ以来、すべて敵地ながらも負け知らずの4連勝。最高の状態で王手をかけ、本拠地シカゴへ舞台を移す。それでも、短期決戦の機微を知る村上には「いつ足をすくわれてもおかしくない」と、油断はない。「観客の声援もそうですし、ホームで戦うのは好きなので、背中を押してくれると思います」。派手さはなくとも、村上が基軸となり、投打一体となって勝ち切る「身の丈野球」。もはや、「若さ」や「勢い」の表現は当てはまらない。