【真弓明信】阪神才木浩人がすぐ追いつかれ“流れ”手放す 代打要員が手薄なこともPSに影響
<広島6-4阪神>◇3日◇マツダスタジアム
阪神は広島に意地を見せつけられた。下位に低迷したチームだが、本拠地最終戦ということもあって、簡単に敗れるわけにはいかなかった。
阪神先発才木の不調は誤算だった。ネット裏から間近でみていたが、立ち上がりからどこか体調が良くないのかもしれないと思わせるような内容だった。
才木が2回2死から失点したのは慎重だった。投手の8番森下、続く石原に連打で2死一、二塁、1番中村奨に右適時二塁打を浴びる。
中村奨には1-2からの4球目、スライダーを打ち返された。ボール気味だったが、なんとかバットに当てられた打球が右翼線に落ちた。
阪神は3回、広島先発森下から坂本の10号左本塁打で同点、佐藤の29号3ランでひっくり返した。これは阪神ペースに入ったと思ったが甘かった。
その裏2死一、二塁、才木が7番末包に2号3ランを許し、すぐ同点に追いつかれたのは、自らゲームの“流れ”を手放した展開になった。
リリーフをつないで4-4で終盤を迎えた両軍だが、阪神が8回に勝ち越される。6番手で投入したドリスはストライク、ボールがはっきりしていた。
この回、代打ファビアンの右前打と犠打でピンチになると、暴投も絡んで1死三塁、中村奨に詰まった中前適時打でリードを許してしまった。
阪神ベンチは石井をつぎ込んだが追加点を許し、2点差になったのは重く苦しかった。結局、最後まで自軍に流れをたぐり寄せることのできない一戦だった。
またペナントレース終盤の勝負どころで感じたのは、代打要員が手薄なことだ。シーズン当初から分かっていたこととはいえ、今後のポストシーズンの戦いに影響するかもしれない。
(日刊スポーツ評論家)