【阪神】大山悠輔が目指す真の強さ「そういう仲間でありたい」涙の元山飛優、支えた坂本誠志郎
<DeNA3-8阪神>◇26日◇横浜
決勝打の阪神大山悠輔内野手(31)は一家の大黒柱か、長兄のような優しい目だった。「僕自身、チームにカバーしてもらってここまで来られた。カバーのし合いができるチームがいいチームで、強いチーム。そういうチーム、仲間でありたいと思っています」。元山の話だ。奮闘を続けてきた遊撃手は4回に2点を失う適時失策。悪夢のような形で同点にされていた。
勝ち越しを決めた6回の攻撃には、阪神の強さが詰まっていた。先頭の森下が四球を選び、佐藤は強引にいかずシフトの逆を突く左翼線二塁打。大山も逆方向に勝ち越し二塁打。元山も犠打で続き、坂本が左越えに2点二塁打を放った。
坂本の打球を見た元山はベンチで泣いていた。「誠志郎さんやったんで…。うれしいというか、本当にホッとしたような。ありがとうって」。前日25日、1点を追う9回に犠打失敗。宿舎で坂本から声をかけられ話し込んだ。この日は守備で痛いミス。心が折れそうな状況で、また犠打のサインが出た。前日と同じ無死一、二塁。次打者の坂本は元山に「死ぬ気で決めてみ。死なんから」と笑って背中を押した。全員で仲間の傷を包み込んだ。
元山は一塁側に完璧に転がしてみせた。「2日続けて使ってくれた監督にまず感謝です。みんな昨日、今日と声をかけてくれた。そのおかげで救われました。何とかしなあかんっていう思いが強すぎて、空回りしている部分がありました」。優勝は目前。阪神が一つになっている。【柏原誠】