【写真】人命救助をして岡山東署から感謝状を贈られた元西大司の大森康平さん(大森さん提供写真)

元幕下西大司(さいだいじ)の大森康平さん(32)が25日、人命救助に貢献したとして岡山東警察署から感謝状を贈られた。「(表彰状を)いただくのは、高校の県大会で優勝して以来です」と謙虚にコメントした。

大森さんは17日に、行方不明になっていた高齢女性を助けた。午後3時に農作業を終えて実家に戻った後、草刈りをしようとした時に女性を発見。「ウチの家と隣の家の間に座っていました。普通じゃない様子だったので、『おばあちゃん、もしかしたら、探されている方じゃないですか?』と声をかけました。飲まず食わずで、のどが渇いているようだったので、お茶をあげました」。

数日前から高齢女性が行方不明になったとして、近所ではビラが配られ、警察のヘリが実家上空を飛んでいた。ビラに書かれた当事者だと察知し、入所していたと思われる高齢者福祉施設に連絡した。

「後で聞いたら、足が折れていたようです。足のことを聞いたら『痛い、動かん』と言ってたので、持ち上げて乗せました」。現役時代は180センチ、182キロの体格を誇る、元幕下の実力者。難なく軽トラックに乗せて施設まで送り届けた。「連れて行ったら本人で間違いないということで、スタッフさんも泣いて喜んでいました」。発見が遅れていたら、命に関わる可能性もあった。

岡山県出身の大森さんは入間川部屋に入門し、2013年初場所初土俵、最高位は東幕下39枚目。師匠の定年に伴って雷部屋となった後、昨年春場所限りで引退していた。近年は、ウクライナ出身の獅司の付け人としても活躍。獅司がまだ日本語が不慣れだったころは、簡単な言葉に直して伝えるなど、気が利く仕事ぶりに定評があった。引退後は岡山県の実家に戻り、シャインマスカットなどのブドウや米を作っている。

大森さんは獅司の活躍について「テレビを見られる時は見ています。今場所も勝ち越してほしいですね。(日本語は)だいぶ分かってきていますね。獅司関とは教材を見たりしながら、一緒に勉強してきました」と振り返った。

入門時の師匠だった入間川親方(元関脇栃司)は「優しい子なんです。本人の性格ですね。実家を手伝ってるんですよ。ブドウを送ってくれています。あれは、本人の『作品』ですね」と目を細めていた。【佐々木一郎】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 元力士がお手柄!獅司の付け人だった元西大司の大森康平さん、行方不明女性助けて警察から感謝状 」