【日本代表】「世界基準」が求められる日々の始まり 一番目立った選手はウルグアイDFだった
<Nikkan Eye>
森保体制3期目となった日本代表(FIFAランキング17位)が、W杯後の初戦でウルグアイ(同20位)を3-1と下した。そこから見えたものは何か? 担当記者が試合を掘り下げる「Nikkan Eye」では、あらためて「世界基準」について考えた。
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どこをどう見るかで試合の評価は異なる。サッカーとはゴールを守る、奪うというシンプルな競技。勝負という観点で言えば、終盤の2ゴールで勝ち切ったことは最大の価値を得たと言えよう。一方で、日本サッカーが掲げる「世界一」と目標に近付くには、課題に向き合う必要が大事だ。ウルグアイ戦で感じたことは「世界基準」だった。
この試合で一番目立った選手は誰か? そう問われたら松木でも塩貝でも、上田でもない。ウルグアイDFロナウド・アラウホ(リバプール)と即答できる。4バックの右CBとして、マッチアップした前田に仕事をさせなかった。シュートに持ち込もうとするスピードスターを、ことごとく潰していた。その圧倒的な対人能力は、まさしく日本代表がW杯で乗り越えるべき「世界基準」だった。
アラウホは後半21分でベンチに下がったが、ピッチに立っている中で、日本がゴールに近付いたシーンは2度。松木が右からカットインして先制点を決めた前半11分であり、後半15分に中村が左からのカットインでシュートを放った場面だった。それぞれの持つ武器が出たものであり、相手4バックの両サイドの甘さを突いた。ただアラウホがカバーする中央ゾーンとなれば、ノーチャンスだった。
日本のシュート数は8本(前半4、後半4)、ウルグアイの16本(前半8、後半8)の半分だった。しかも後半の4本中3本はアラウホがいなくなり、中央でのマークが甘くなっていた終盤のものだった。つまり、アラウホがいた時間といない時間でゲームの様相は大きく異なるものだった。
むろんサッカーは1対1の個人競技ではない。グループとしてどうまとまり、相手を上回るかだ。ただし、その個々が大きくなればグループとしての力もより最大化されるのは明白だ。
日本代表が戦った同日、欧州ネーションズリーグが開幕し、さっそく世界基準の男たちが輝きを放った。ノルウェーのハーランドやエデゴールが持ち味を見せつけ、オランダのガクポは異次元のジャンピングボレーを決めていた。こういった海千山千の怪物たちをどう乗り越えていくのか。個としても、その基準に近付くことが求められてくる。
だから「結果良ければすべて良し」とはせず、1つ1つのプレーを突き詰め、見えた課題と向き合い研さんしていくしかない。4年後に向け、戦いの火ぶたは切られた。【佐藤隆志】