元幕内の矢後が引退、ひざのケガに泣き「潮時だと思いました」 14日目に引退会見
<大相撲秋場所>◇13日目◇25日◇東京・両国国技館
元幕内で西三段目22枚目の矢後(32=押尾川)が秋場所13日目の25日、日本相撲協会に引退届を提出し、受理された。同15枚目の千代雷山を寄り切り、今場所は3勝4敗。この一番が最後の相撲になった。
今場所は4連敗後に3連勝。最後の一番も全力でいった。「いつも通りの朝で、いつも通りに体を動かして、いつも通りの相撲。後半になっていい相撲が取れるようになって、特別意識することはありませんでした」と力士としての矜持(きょうじ)を貫いた。
引退を決断した理由はケガにある。「ひざが一番の決め手。頑張っていればいつか元に戻れるんじゃないか、もっと上に行けるんじゃないかと思っていましたが、ケガが悪かったので、潮時だと思いました」。4年前に十両から幕下に陥落し、もがき続けながらも関取復帰は厳しかった。「悔いは100%ないことはない」と言葉を絞り出した。
北海道出身の矢後は埼玉栄高校から中央大学に進み、4年次にアマチュア横綱のタイトルを獲得。尾車部屋に入門し、幕下15枚目格付け出しで、2017年夏場所初土俵。所要2場所で十両に昇進し、2019年初場所新入幕。最高位は西前頭10枚目だった。
今後は、中央大学相撲部の指導に携わる予定。14日目に、師匠の押尾川親方(元関脇豪風)同席のもと記者会見を開く。