3敗目を喫した熱海富士は大関昇進のためにはもう負けられないのか?/解説
<大相撲秋場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館
関脇熱海富士が大関霧島に敗れ、3敗目(8勝)を喫した。
大関昇進には、三役で直近3場所合計33勝が目安とされる。熱海富士は新関脇の場所から9勝、12勝と積み重ねており、33勝までは今場所12勝が必要。ここまで8勝しており、残り4日間で4勝が必要になる。
仮に12日目の大の里戦に敗れれば、今場所後の大関昇進の可能性は消滅してしまうのか? 答えは「否」。15日間を最後まで取り切ってみないことには分からない。
2000年以降に大関に昇進した力士の直近3場所を見ると、25人のうち21人は33勝以上を挙げている。しかし、稀勢の里、豪栄道、朝乃山、正代は32勝で昇進した。昇進の判断を預かる審判部は、数字だけではなく相撲の内容も見て判断している。
33勝はあくまで「目安」であり「基準」ではない。昇進のための勝利数は明文化されていない。
浅香山審判部長(元大関魁皇)は11日目に3敗目を喫した熱海富士について「残りがあるので、これからしっかり集中して、明日から切り替えて、熱海富士の重たい、強い相撲を取ればいいんじゃないか。とにかく全ては最後まで勝負をみてから」と話した。
熱海富士は残り4日間を全勝でいけば、大関昇進に近づく。だが、仮に敗戦があったとしても終わりではない。1つでも積み上げていくことが、昇進につながっていく。【佐々木一郎】