熱海富士6場所連続の勝ち越し「まだ先は長いんで」大関昇進目安の12勝まであと4勝
<大相撲秋場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館
大関昇進を目指す関脇熱海富士(24=伊勢ケ浜)が大関琴桜を破り、勝ち越しを決めた。勝ち越しは6場所連続で、安定感は抜群。10日目を終えて8勝2敗とし、昇進目安の12勝まで残り5日間であと4勝とした。優勝争いの首位に立つ横綱大の里は小結伯乃富士に勝って1敗を守った。
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どちらが大関か分からない。琴桜を相手にしても、熱海富士の安定感は揺るぎなかった。立ち合いで踏み込み、まわしは引けなくても前に出る。大関を押し出し、三役として4場所連続の勝ち越しを決めた。
NHK中継のインタビューに「自分のやることをちゃんとやるって意識している。通過点と言ったらあれですけど、まだ先は長いんで」と答えた。勝ち越しが最終地点ではないことを、自ら口にした。
三役として直近3場所で合計33勝が昇進の目安。関脇として9、12勝と積み上げ、今場所は数字だけでなく内容もいい。八角理事長(元横綱北勝海)は「(優勝争いの)上に横綱がいるから、あまり優勝を意識しなくていい。かえって自分の相撲に集中できる。負けた相撲もいい内容で、前に出ている。今日の相撲も立派なもの」と高評価した。
この日、静岡・飛龍高時代の恩師、栗原大介監督が観戦した。周囲の期待は高いが、本人は落ち着いている。残り5日間に向け「あんまり変わらないんじゃないですか。相手が誰でもやることは変わらない」。変わらずにこの相撲が取れれば、昇進はもちろん、静岡県出身力士初の優勝までついてきてもおかしくない。【佐々木一郎】