開成出身のコロンビア大・上島士和「根性論が大好き」勉強と野球の両立も苦にならず
佐々木麟太郎(マーリンズ)、石川ケニー(レッズ)に続け-。海を渡る日本人アマチュア選手たちが、野望を胸に今秋から新たなスタートを切る。超ハイレベルな全米大学体育協会(NCAA)ディビジョン1の大学でプレーする選手を紹介する。【平山連】
コロンビア大の上島士和投手(3年)は、文武両道の究極を行く存在かもしれない。学業では金融経済とコンピューターサイエンスの二つを専攻しながら、セレクションに合格して約40人からなる野球部の一員となった。20人近くに上るデータ分析班のフィードバックをもらいながら練習に打ち込み、自己最速は151キロまで上昇中。東大合格者が毎年全国トップクラスの開成(東京)出身でありながら「もうひたすらとことん体育会系でやってきた感じなので、やればできるみたいな根性論が大好きです」とうれしそうに語った。
勉強と野球の両立は全く苦ではない。むしろそれが普通のことで、両方ともずっと好きだった。やりこむとどんどん上達する点は一緒だが、突き詰める過程が違ってくる。「勉強は自分とずっと向き合ってやればいいんですけど、野球は相手と向き合う。それがある意味新鮮であったし、今でも楽しいと思える」。
幼い頃からMLBを見て育った。米国の野球への強い憧れが進学先を選ばせた。1年目は肩のけがに悩み、2年目はアンダースローに挑戦と試行錯誤を重ねた。心身ともに万全の状態で向かう勝負の3年目。飛躍を期す思いは人一倍強い。
◆上島士和(うえじま・とわ)2005年(平17)4月6日生まれ、小学2年で野球を始める。横浜の都筑中央ボーイズ、開成中等部を経て、開成高等部では選手兼野球部長。卒業後は米コロンビア大に合格後、セレクションを経て同大学野球部に入部した。好きな言葉は175センチ、75キロ。右投げ右打ち。
◆NCAAディビジョン1 全米大学体育協会はスポーツプログラムの規模や学生アスリートへの奨学金の提供、運営資金などで3つのディビジョンに分かれ、そのうち最も競争力が高く、最も多くの奨学金が提供されるディビジョン。約300校が所属し、全米約30のカンファレンスに分かれてリーグ戦を行い、シーズン後にはリージョナル、スーパーリージョナルを勝ち抜いた8校が全米王者を決めるカレッジ・ワールドシリーズ(CWS)に進出する。