新入幕195センチ寿之富士、幕内V争いに加わり後半戦へ「自信に」御嶽海を寄り倒し6勝2敗
<大相撲秋場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館
新入幕で西前頭16枚目寿之富士(26=伊勢ケ浜)が、大関経験者で西十両4枚目の御嶽海(33=出羽ノ海)を寄り倒し、6勝2敗とした。前日の黒星を引きずらず、幕内優勝3度の実力者に競り勝った。初めての幕内で優勝争いに加わり、後半戦を迎える。
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御嶽海が粘っても、攻める手を緩めなかった。左四つに組み、右上手をしっかり引いた。下手から振られ、回り込まれても追いかけ、最後は土俵際でもたれ込んだ。幕内最初の一番から、館内は大歓声に包まれた。
「投げはくるだろうと思っていた」。相手の反撃も頭に入れ、「右の上手を取れたのがよかった」と振り返る。「寄り切れなかった」と内容を省みつつ、「もちろん勝ててうれしいし、自信になります。いい意味で緊張感がありました」と白星を喜んだ。
幕内力士6人を擁する伊勢ケ浜部屋で力を磨いてきた。夏巡業中は翠富士や炎鵬、嵐富士ら十両力士と稽古を重ねた。「スピードのある相手のいい練習にはなりました」と話しており、相手の動きに対応する準備を積んでいた。
195センチの長身で、父はモンゴル相撲の横綱。今場所の初白星を電話で報告すると、「よし、いいぞ、どんどん(星を)のばしていけ」と励まされたという。その言葉通り、幕内でも勝ち星を伸ばしている。
前日は関脇経験者の王鵬に敗れたが、この日は大関経験者を破って連敗を回避。実力者との対戦で、敗戦も白星も経験している。9日目は関脇経験者の若元春が相手。勝ち越しまであと2勝。優勝争いに加わる新入幕力士が、再び経験豊富な相手に挑む。【山田遼太郎】
◆寿之富士大聖(としのふじ・たいせい)本名・ウスフバヤル・デミデジャムツ。2000年(平12)8月24日、モンゴル・ウランバートル生まれ。伊勢ケ浜部屋。鳥取城北高2年に編入し、相撲を始める。同志社大を経て宮城野部屋に入門し、24年春場所初土俵。同年4月から伊勢ケ浜部屋預かりとなった。26年初場所で聖白鵬から寿之富士に改名。同年春場所新十両、秋場所新入幕。父はモンゴル相撲の元横綱で、ナーダム優勝4回。得意は右四つ、寄り、上手投げ。195センチ、156キロ。