錦富士が秋場所後に心臓手術を受ける 夏巡業は心房細動で休場「運命みたいなもんです」
<大相撲秋場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館
西前頭7枚目の錦富士(30=伊勢ケ浜)が、秋場所後に心臓の手術を受けることを明らかにした。
夏巡業は「心房細動」との診断書を提出して休場しており、「場所後に手術を受けます。管を入れて、心臓を焼く。不整脈で、緊急搬送された時は脈拍が120を超えていた。普通の人だったら倒れてもおかしくない状況で、このままだと脳梗塞(こうそく)のリスクがある。それを防ぐために、心臓の邪魔をしているところを焼くんです」と説明した。3泊4日程度の入院になるという。
錦富士は夏巡業直前に息ができなくなって緊急搬送されていた。現在は薬を服用しながら症状を抑え、本場所に臨んでいる。
同期で同学年の翠富士は、今年3月の春場所前に心不全を発症した。錦富士は「翠富士がああなってからの自分。番付、結婚、子どもタイミングを合わせたようになって、運命なのかと思った。師匠をはじめ、みんなから『そこまでまねしなくていい』と言われました」とし、心臓に負担がかかった要因として「体を大きくしようとして酷使した結果。消耗品だと思う。同じだけ頑張ってきたので、体に同じ変化があったのかもしれない」と話した。
今場所前には、手足口病に続いて痛風も出てしまい、苦難の連続。それでも、この日は狼雅を突き落として2勝目を挙げるなど、必死の土俵が続いている。
首の持病も抱えており「毎日治療をやって、その日一番をなんとかやっている。明日以降を見据えると、はてしないので、明日の一番を考えます」と、まさに1日一番の心境だ。
「独身だったらすぐにやめている。体を大きくすることも負担なんです。しょうがない。運命みたいなもんです」。人生をかけて、命懸けで土俵に上がっている。【佐々木一郎】