【写真】ソフトバンク日本ハム ベンチから戦況を見守る日本ハム新庄剛志監督(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク14-1日本ハム>◇8日◇みずほペイペイドーム

日本ハムにとっては“最後の望み”が絶たれたような試合になった。

首位ソフトバンクに6ゲーム差を離された3位で、逆転優勝に向けて3連勝は絶対条件と言ってよかった。そして今試合はソフトバンク戦ここ2試合の先発で13イニング2失点の山崎が先発だった。結果は4回2/3、4失点。負けられないはずの試合を落としてしまった。

嫌な予感は的中した。試合前に「なぜ山崎はソフトバンク打線を抑えられるのだろう」と考えていた。ソフトバンクの打者は、真っすぐを待って変化球に対応する基本型のタイプが多い。一方の山崎は真っすぐを狙ってくる打者に対してチェンジアップやカットボールで打たせて取るピッチングスタイル。こう言っては申し訳ないが、山崎の真っすぐはソフトバンク打線にとっては「打ち頃」のスピードで、ついつい強振したくなる。それで山崎の術中にはまっていたのだろう。

プロである以上、同じ相手に何度もやられるわけにはいかないという意地がある。今試合のソフトバンク打線は違った。山崎から放ったヒット7本は、すべて変化球。周東の先制2ランは内角高めのカットボールで、栗原の2ランも真ん中のスライダーを完璧にとらえていた。

見事な対策だが、山崎への慣れもあったと思う。ソフトバンク戦に相性がいいといっても、先発したのは8月20日と9月1日で1カ月以内に3度も対戦している。分かっていても打てないような球種がなく、球筋にも慣れている。狙い球を絞れば、攻略は難しくなかっただろう。

初回はわずか4球で2失点し、3回にも2失点。そしてソフトバンクの先発はエースのモイネロだった。逆転する予感もせず、試合終盤は周東に満塁ランニングホームランを打たれるなど、大量失点する散々の試合になった。

引き分けをはさんで8連勝中の勢いもあった。そして好相性の山崎を先発させたが、勝てなかった。これでソフトバンク戦は5勝16敗2分け。しかし西武との2位争いはあるし、CSでソフトバンクとの再戦も可能性が残っている。今更ではあるが、打線やポジションを固定して戦うなど、足元を固めてここまでやってこなかった対策を練り直して戦ったらどうだろうか?(日刊スポーツ評論家)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【緒方耕一】負けられない試合を落とした日本ハム 3度目対戦で好相性の山崎福也も攻略される