大谷翔平、完全休養 リスク承知の出場か休養か ロバーツ監督「名前だけで出場させるつもりない」
<ドジャース3-2カージナルス>◇3日(日本時間4日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(32)が、約1カ月ぶりの欠場で完全休養となった。カージナルス戦の先発メンバーから外れ、ベンチで試合を見守った。前日に4試合連続三振を喫し、12試合、60打席連続ノーアーチ。ロバーツ監督によれば、右上腕二頭筋と首付近に違和感があったという。強い出場意欲と、状態悪化のリスク回避を踏まえた休養。その狭間で、プレー可能か否かの判断が委ねられている。
◇ ◇ ◇
チームの劇的勝利をベンチから見届けた大谷は、うれしそうに歓喜の輪に加わった。土壇場で底力を見せたT・ヘルナンデスの逆転サヨナラ打を同僚とともに祝福。その後、足早にダグアウト裏へと戻った。球場を後にしたのは、試合終了時刻からわずか4分後。ロバーツ監督は「彼は今日は何もしていない。明日のことはまだ分からない。今は、決めずに、球場に来たときの状態を見てから判断する」と語った。
約1カ月ぶりに欠場し、完全休養で状態の回復を図った。負傷者リスト(IL)入りの可能性は低い見込みだが、さらに休養を設けるのか、ブランクを最低限にとどめるのか-。大谷は出場意欲が高く、プレー出来ないと自ら主張するとは考えにくい。これまでは試合に出続けることで打席での感覚を維持し、たとえ不調でも課題を見つけながら克服してきた。ド軍移籍後、100%の状態ではなくても鉄人のように出続けてきた理由はそこにもある。
一方で、現状はそうもいかない。この日の試合前に同監督は、右上腕二頭筋と首付近に違和感があったことを明かした。7月3日の登板後に、右上腕二頭筋の張りが発覚して以来、完全回復まで届かない。打者出場を続けていれば、リスクが伴うのは承知の上。結果的に、首の違和感まで出てきた。ロバーツ監督は「力の伝達とか、思ったように体が反応しなかったのだろう」と、異変が出始めたスイングの理由を分析した。
休養を度々挟み、ブランクが長くなれば、数ミリ単位で構えやスイング軌道に修正を重ねていく大谷にとっては調整が難しくなる。同監督は「本人は出場したいと思っている」と理解を示しながら、「重要なのはチームにプラスになるかどうかだ。ユニホームの背中に書かれた名前だけで、出場させるつもりはない」とした。10月のポストシーズンでベストな状態の大谷をいかに生み出すか。ジレンマを抱えながら、1日ごとに最適の判断が求められる。