町田対鹿島 準決勝進出を決め喜ぶ町田の選手たち(撮影・宮地輝)

<天皇杯:町田3-0鹿島>◇27日◇準々決勝◇町田Gスタ

FC町田ゼルビアがホームで鹿島アントラーズを3-0で下し、クラブ史上初の4強進出を決めた。

前半にMF増山朝陽とFW藤尾翔太のゴールで2点をリードすると、後半1分にMF下田北斗が自陣から60メートルのスーパーゴールを決め完勝した。

これで6月以降は公式戦13試合負けなし(12勝1分け)。暫定ながら勝ち点1差の3位に付けるリーグ戦も含め初タイトルに向け、勢いは増す一方だ。

攻守において文句のない完勝に、黒田剛監督の思いも強くなる。会見でタイトルについて問われると、こう話した。

「今年は何かしらかのタイトルは取りたいよね、というところから始まっている。リーグ戦も5位以内と言いながら優勝を目指してやってきた。前半戦は失点が多発したことでトップから勝ち点15くらい離れた時もありましたけど、もうしっかりと無敗でここまできたことで追い上げムードにつながっている。ただ勝ち点1や2の差は近いようで遠いと認識しながらリーグの方も狙っていきたいですし、またクラブがタイトルを1つ取ることで、これからの町田の明るい兆しのようなもの、新たな歴史をもう1ページ、もう1歩進めることができるので、そこは最善の準備をし、貪欲に狙っていきたい」

ホームという地の利があったとはいえ、優勝候補の鹿島を圧倒したことで、その見据える先はより一段と高いものへとなった。国内2冠への期待が膨らむ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【天皇杯】町田黒田監督、初Vに照準「新たな歴史をもう1ページ、もう1歩進めることができる」