【阪神】早川太貴5回2安打無失点で勝利投手の権利得て降板 育成入団投手の新人年勝利なら球団初
<DeNA-阪神>◇27日◇横浜
1軍初先発のルーキー阪神早川太貴投手(25)が5回を2安打無失点に抑え、勝利投手としての条件をクリアした。初回、2回はともに3者凡退。3回は2四球を与えながらも後続を断ち切り踏ん張った。
4回には先頭の3番筒香の中前打を許し、無死一塁。これが初の被安打となった。直後には足を気にするしぐさを見せながら、一時ベンチで治療。それでも再びマウンドに戻り、投球を再開した。直後のオースティン、佐野、山本をそれぞれ内野ゴロに打ち取り3アウトを奪った。
5回も1死二塁を招きながら無失点。4回にもらった2点の援護を守り抜き、2点リードのまま前半戦を折り返した。
昨オフの育成ドラフト3位で入団し、今年7月に支配下登録を勝ち取った早川。育成入団投手の1軍先発はすでに球団初だが、ルーキーイヤーでの勝利となれば、これも先発に限らず初めてとなる。
◆早川太貴(はやかわ・だいき)1999年(平11)12月18日生まれ。北海道・江別市出身。大麻高から小樽商大に進学。卒業後は北広島市役所で働き、社会人クラブチームのウイン北広島と北広島市職労野球部(軟式)に所属。トライアウトを経て昨季はウエスタン・リーグくふうハヤテでプレー。2軍阪神戦で21イニング連続無失点を記録した。24年育成ドラフト3位で阪神に入団し7月13日にに支配下昇格。2軍戦16試合に登板し主に先発で8勝1敗、防御率2・82。右投げ右打ち。185センチ、95キロ。支配下昇格後の今季推定年俸は420万円。
◆国立大出身の主な選手 東大出身が6人おり、65年に大洋に入団した新治伸治が通算9勝。67年に中日入団の井出峻は1勝したのちに外野手へ転向し、通算359試合に出場。最近では18年に日本ハムに入団し、ヤクルトでも登板した宮台康平がいる。他には京大出身の田中英祐(ロッテ)、筑波大出身の渡辺正和(ダイエー)杉本友(ヤクルト)藤井淳志(中日)、東学大出身の栗山英樹(ヤクルト)加藤武治(日本ハム)など。現役の支配下選手では早川の他に、佐藤隼輔(西武=筑波大)佐藤啓介(広島=静岡大)がいる。