G大阪安部柊斗(2025年6月22日撮影)

ガンバ大阪は27日、大阪・吹田市内の練習場で公開練習を行った。

オフ明けのこの日は、鳥かごやポゼッションメニューを行った後、11対11や7対7+フリーマンのメニューなどを消化。その中で、31日湘南ベルマーレ戦(レモンS)で3試合ぶりの復帰を目指すMF安部柊斗(27)が軽快な動きを見せた。

5月にベルギー2部モレンベークから完全移籍で加入した安部は、6月15日清水エスパルス戦でデビューしてからリーグ4戦連続で先発起用されるなど新戦力として期待されていたが、7月16日にJ2モンテディオ山形と対戦した天皇杯3回戦で一発退場。その後のリーグ2試合で出場停止を消化し、先発としてピッチに戻った8月16日のサンフレッチェ広島戦でも、再びレッドカードを受けて退場処分を受けた。今週末の湘南戦は、2度目の出場停止明けで迎えることになる。

どちらの退場も、積極性と身体能力の高さが故に、危険なプレーとなってしまった。山形戦では高いボールに反応して足を上げ、広島戦ではゴール前まで飛び出して得点を狙ったが、足裏を向けた右足が、広島GK大迫敬介に接触してしまった。「ゴール前で触ったら1点という場面で、触れると思ったけど触れなくて、大迫選手の手に当たってしまった。気持ちが前に出すぎてしまった」と反省の思いとともにその場面を振り返った。

出場停止となった期間は、自身を見つめ直す日々となった。「本当に反省しなきゃいけないということと、それを2度と繰り返さないということを自分の中に落とし込んだ。あとはチームを外から見て、自分が出たらこうしようということを考えていた。反省期間と言った方がいいかなという感じだった。自分がしてしまったことも悪いけど、チームに迷惑をかけてしまったことが辛かった」。意図的なプレーではなかったとはいえ、チームにマイナスの影響を与えてしまったことを反省した。

ただ、球際で戦えることや、ゴール前まで顔を出せるプレーは安部の特長でもあるだけに、周りからは消極的にならないようにと伝えられている。梶居強化部長からは「やってしまったことはしょうがない。でも柊斗の持ち味であるアグレッシブであることはやめないで欲しい」と声をかけられたといい、宿泊先のホテルで謝った際にダニエル・ポヤトス監督からも「僕たちはファミリーだから気にすることはないし、しっかり反省して、また柊斗らしくやって欲しいと思っている。何も怒っていないし、責めることもしない」と言葉を受け、気持ちを新たにした。

ここからの戦いでは、再び持ち味を発揮して、勝利に貢献することを誓った。「自分らしさは失わないようにプレーしないといけないし、そういったプレーがチームを助けられると思う。ガンバに加入してからあまり貢献できていないので、ピッチに立ったら自分のプレーを存分に発揮していきたい」。湘南戦からピッチに戻る背番号13が、躍動感あるプレーでG大阪を連勝に導く。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【G大阪】2戦連続退場の安部柊斗が「反省期間」経て31日湘南戦で復帰 「自分のプレーを存分に」