ヤクルト対阪神 ヤクルトに敗れ、うつむきながら引き上げる阪神藤川監督(撮影・鈴木みどり)

<ヤクルト8-1阪神>◇3日◇神宮

阪神が最下位ヤクルトに完敗し、リーグ戦60勝一番乗りは持ち越しとなった。ここまで1勝のジェレミー・ビーズリー投手(29)が5月21日巨人戦(甲子園)以来の1軍戦に登板も、毎回、先頭打者の出塁を許し、走者を背負う苦しい投球。4回にヤクルト村上の適時打などで2点を失い、降板した。門別、岩貞も被弾で失点を重ね、4月1日DeNA戦の7失点を上回る今季ワーストの8失点になった。

走者を出した回数を考えれば、粘投に見えるかもしれない。ビーズリーは毎回、先頭打者の出塁を許した。いずれも併殺などで切り抜けたが、4回は同じようにはいかなかった。またも先頭の岩田に安打を打たれ、続く内山は死球で無死一、二塁。相手主砲の村上に152キロ速球を捉えられ、右翼への適時打を許す。なおも無死一、三塁でオスナに犠飛を打たれた。

降板後、先発右腕は「決して最高というわけではないけど、今日のコンディションの中では粘っていくことができた。まだシーズンは続くし、次の機会に向けてしっかり準備したい」と前を向いた。ただ、投手力、ディフェンス力が自慢のチーム。藤川球児監督(45)は「ゲームとしてはすごく悔しいですよね」と無念さをあらわにした。

「こういうゲームしたくない。点数差は途中までまだチャンスがある点数だったけど、守りからのリズムというのが全くつくれなかったのはある。展開的には攻撃に転じるのがすごく難しいようなゲーム展開にはなりました」と悔しさをかみしめた。ビーズリーの評価については「とりあえず今は言うべきではないかなと」と語ることはなかった。

5日からは敵地バンテリンドームで、中日3連戦。首位チームの戦いぶりを取り戻し、マジックを減らす3連戦にする。【堀まどか】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】今季最悪8失点で最下位ヤクルトに完敗 藤川監督「すごく悔しい」守りでリズムつくれず