【高校野球】小松大谷・田西主将「びっくり」創成館・下川主将「早く試合したい」5日17時半開始
<全国高校野球選手権:開幕試合組み合わせ抽選会>◇1日
第107回全国高校野球選手権大会で5日に行う開幕試合の組み合わせ抽選が1日、オンラインで行われ、創成館(長崎)-小松大谷(石川)に決まった。午後5時30分開始予定。暑さ対策のため、史上初めて開会式を午後4時から行い、第1日は直後の1試合のみ。当該チームが準備の時間を取れるよう、前倒しで抽選する異例の措置を取った。他の対戦カードは、3日に大阪市内で行われる抽選会で決定。またこの日、来春からDH(指名打者)制を導入することも正式決定。高校野球が大きく変わる。
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5日の開幕試合で戦う2校を決めるため、午後6時30分から始まった抽選会はオンラインで行われた。北北海道代表の旭川志峯から順に南へ、49番まで書かれたくじ引き。「1A」「1B」と記されたくじのみが“当たり”で、小松大谷(石川)の主将田西称(たさい・とな)内野手(3年)と創成館(長崎)の主将下川輝内野手(3年)が引き当てた。昨夏大阪桐蔭を倒して16強入りした小松大谷と、阪神森下と同姓同名のエース右腕、森下翔太投手(3年)が擁する創成館が開幕戦で対戦する。
小松大谷・田西は「まさか自分が引くとは思っていなくて、びっくりしています」と苦笑い。創成館の下川は「緊張もあったんですけど、早く試合をしたい気持ちもあったのでうれしい。当たってよかったです」と笑顔を見せた。
今大会では酷暑対策がより進められている。開会式は史上初めて午後4時開始。暑さが和らぐ夕方に実施し、その後に行われる開幕試合は午後5時30分から行われる。
また、オンラインでの第1回抽選は、第2回の本抽選と同様に、北海道同士と東京同士の組み合わせは避けた上で決まった。両校ともに3日の第2回抽選会に来場し、選手宣誓の抽選などには参加する。異例の形となったのは、第2回抽選会から開幕日の5日まで中1日しかなく、応援団の移動などに配慮したためだ。
さらに今夏は前回大会から導入された「朝夕2部制」が拡大。1回戦を終える第6日まで実施され、第4試合は午後6時45分開始とナイターゲームとなる。甲子園の照明に照らされて、高校球児が白球を追う。
開幕戦を引き当てた2校の主将は気合十分。創成館の下川が「創成館の歴史を塗り替えるように一戦必勝でやりたい」と話すと、小松大谷の田西も「昨年のベスト16の壁をやぶって、甲子園優勝を目指して頑張ります」と宣言した。変わりゆく高校野球の中、変わらぬ真剣勝負で幕が開ける。【林亮佑】