全国初出場の東久留米は初陣飾れず、豊田に5回コールド負け リトルシニア
<中学硬式野球・エイジェックカップ第53回日本リトルシニア日本選手権大会>◇1日◇東京・明治神宮球場、埼玉・所沢航空公園球場ほか◇1回戦
全国7連盟の予選を勝ち抜いた32チームが頂点を目指す。
創部30年目で全国大会初出場の東久留米(関東連盟)が豊田(東海連盟)に0-7で5回コールド負け。初陣を飾ることはできなかった。
1回裏に3四球を与えるなど1失点、2回は3安打を浴び2失点と、苦しい立ち上がり。それでも、谷井宏彰監督が「いつもエンジンがかかるのが遅くて、大差がついてもビッグイニングで跳ね返してきた」と、関東大会は逆境にめげず勝ち上がってきた。
この試合も2回2死一、二塁、3回2死二、三塁、5回1死満塁と好機をつくったが得点には至らず。谷井監督は「1本どこかで出て、1点でも入っていれば」と悔やんだ。
投手陣も踏ん張りきれず、じわじわと得点され、5回裏に7点差がついてコールドが成立した。
柏木郁海主将(3年)は試合後「相手のレベルも高く、緊張もあって自分たちのやりたい野球ができなかった」と涙をこらえながら話した。
入部当時から好素材がそろい、期待された。柏木主将は当時を振り返りながら「チームとしては弱かったし、大会は初戦負けばかりで、まさか全国なんて、思ってもみなかった。それでも、選手やコーチ、父母も一丸となって戦えた。キャプテンをやってきてよかったです」と
感謝した。
夏の全国は初出場の木更津(関東連盟)は東北連盟1位の青森山田から5回に5点を奪い一時逆転する大接戦。結局、再逆転を許し8-10で敗れ、夏の初白星を逃した。
東北連盟3位の東北楽天は関西連盟2位の守山を相手に、3回表に先発投手の水口塁(3年)が変化球をバットコントロールで右前に運ぶタイムリーなどで3点を勝ち越し。6回にも水口のセンターオーバーの特大二塁打などでダメ押し点を挙げ、8-4で初戦を突破した。
広角に放つ長打力が魅力の水口だが、3回の技ありの一打は、チームを率いる元楽天で首位打者を獲得した土谷鉄平監督をほうふつさせた。左打席でバットを柔らかく、左肩の上に寝かせて構えるフォームも似ており「渋いバッティングは監督の(現役時代の)ビデオで見て研究しました」。投げても3回1失点の好投だった。
2番手で救援して3回1失点の松原音桜(ねお=3年)は「去年は先輩たちに全国を経験させてもらったので、今年は自分たちが後輩たちを勝たせてあげたい。全力でいきました」と力を込めた。
ほかに3連覇を狙う世田谷西、関西連盟1位の五條などが初戦を突破した。【久我悟】
◆1回戦
世田谷西7-0北摂
佐倉6-2東北福祉仙台北
東北楽天8-4守山
中本牧4-3熊本東
白山3-10浦安
中野3-1貝塚
山口東10-11東練馬
秦野8-4北空知深川
取手8-4徳島藍住
宮崎0-7静岡裾野
橿原磯城4-1苫小牧
調布10-0新潟江南
青森山田10-8木更津
豊田7-0東久留米
武蔵府中3-7神戸中央
豊橋東0-5五條