左サイドからスピードに乗った突破を繰り返したU-15Jリーグ選抜MF廣山濯

<親善試合:U-15Jリーグ選抜1-0リバプールU15>◇29日◇味の素フィールド西が丘◇40分ハーフ

U-15Jリーグ選抜がリバプールU15を1-0で下した。

同じ15歳以下のチームだがリバプールは09年9月生まれ以降の世代とあって、日本でいう高校1年生年代が大半を占める構成。中学生チームのJリーグ選抜はフィジカル、スピードで勝る“格上”の相手に対し、急造チームとは思えない技術と組織力を披露した。

鋭いリバプールの縦への突破を懸命に防ぎ、攻守が変われば、素早いパス回しからサイド攻撃を展開した。その中で、俊足を生かしてチャンスメーカーとなっていたのが左MF廣山濯(あろう、沼津U15)だった。

積極果敢な縦へのドリブルで相手の脅威となると、前半21分だった。左サイドから中央へ折り返し、FW太田凛空(鳥栖U-15)のゴールをアシストした。

その後も鋭い動きで攻撃だけでなく、相手ボールを追って献身的な守りも見せた。スプリント力ある「廣山」という名前。その父はトルシエ監督時代に日本代表にも選出された廣山望さん(現U-20日本代表監督)だ。父譲りのスピードあふれる攻撃で、英国の名門チームを相手に堂々と渡り合った。後半15分すぎにベンチに下がったが、ポテンシャルの高さを示すには十分なプレーだった。

逸材ぞろいのJリーグ選抜は選手交代をしながらも、格上の相手に対して互角以上の戦いを展開。ボランチで10番を背負うMFゼイナー大耀(東京Vジュニアユース)が正確なスルーパスで司令塔役となり、終盤も再三の決定機を作りつつ1-0のスコアで押し切った。

第2戦は31日午後7時から同じく東京・味の素フィールド西が丘で行われる。入場無料。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 U15Jリーグ選抜が格上リバプールU15に競り勝つ!廣山濯が決勝アシスト、父は元日本代表