【高校野球】東北学院榴ケ岡・佐々木健「優勝して歴史塗り替えたかった」涙止まらず/宮城
日刊スポーツ 2025年07月28日 20:38:21
<高校野球宮城大会:仙台育英10-0東北学院榴ケ岡>◇28日◇決勝◇楽天モバイルパーク
エースの涙は止まらなかった。東北学院榴ケ岡の先発・佐々木健斗投手(3年)は「仙台育英さんの圧があって、いつも通りの投球ができなかった」と6回7安打5失点(自責3)のマウンドを悔やんだ。左腕をしなやかに振り、右打者の懐を突いた。毎回走者を出しながらも4回までは1失点で踏ん張った。だが、5回に自らの失策もあり2点追加を許し、流れを失った。
4月に頸椎(けいつい)分離症を発症し、投球復帰したのは大会1週間前。佐々木貴紀監督(45)から「いつも通り投げれば大丈夫だ」と背を押され、準決勝まで4試合に投げ計24回2失点。同校33年ぶりの決勝へ導いた。「優勝して歴史を塗り替えたかった」と悔しさをにじませるも、高校野球生活はかけがえのない時間だった。「元々文武両道で入学したのですが、こんなに勝利に立ち会うことができて良かった。ここまで連れてきてくれた仲間に感謝しています」と最後は笑みを浮かべた。
情報提供元: 日刊スポーツ