イチロー氏、妻弓子さんに感謝「家庭をハッピーでポジティブにしてくれた」引退後の秘話も明かす

米国野球殿堂入り式典で笑顔を見せるイチロー氏（AP）

日本人として初めて米野球殿堂入りしたイチロー氏（51）が27日（日本時間28日）、ニューヨーク州クーパーズタウンで行われたセレモニーで英語スピーチを行い、妻の弓子さんへの感謝と引退後の夫婦秘話を明かした。

「メジャーで初めての日本人野手になると決めたとき、周囲にどれだけの疑念があったか想像できないと思います。疑念以上のものでした。批判とネガティブな意見がありました。国に恥をかかせるなとまで言う人もいました」と告白。

「僕を一番サポートしてくれたのが妻、弓子です。彼女自身も疑念を持ってもおかしくなかった。しかし、そんなことはまったくなく、全力で僕をサポートし、励ますことに集中してくれました。家庭を常にハッピーでポジティブにしてくれました。僕は安定した選手を目指しましたが、彼女は今まで見た中で一番安定している人です」と感謝した。

さらに引退後に弓子さんと、現役時代にはできなかったデートをしたことも告白。「2人でスタンドに座って、マリナーズの試合観戦を楽しみました。しかもアメリカ式に、ホットドッグを食べながら」と明かし、観衆からほっこりとした笑いを誘った。