叡明対昌平 5回裏昌平2死、桜井は中越え勝ち越しソロ本塁打を放ち、雄たけびを上げる(撮影・浅見桂子)

<高校野球埼玉大会:叡明5-2昌平>◇27日◇決勝◇大宮公園野球場

高校通算49本目となるソロアーチを描いて、埼玉を代表するスラッガーの夏が終わった。2年連続で決勝戦敗退。5回に芝生外野席へ打ち込んだ昌平の4番桜井ユウヤ外野手(3年)は「どんな時でも、誰よりも大きい声で応援してくれた」と母に感謝した。

主将になって、責任感から思うような結果が出せずにいた。それでも、母リンダさん(40)は、いつも変わらず、打席に立つたび「ユウヤ!」とエールを送ってくれた。母の声援が、大きな原動力になった。「お母さんを甲子園に連れて行く」。でも、あと1歩届かなかった。

この日も球場に響いたリンダさんの声援は「叡明の応援に負けないくらいの声だった」と桜井。決勝戦で飛び出した大きなアーチに、リンダさんは「やってくれると信じていた」と誇らしげに笑った。

今年、プロ志望届を提出するつもりだ。日本を代表するホームランバッターになるために。母と息子は口をそろえて言った。「昌平に来てよかった」。【山本佳央】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校野球】母へ感謝のアーチ プロ注目スラッガー昌平・桜井ユウヤはプロ志望届提出へ/埼玉