【新潟】DF舩木翔「裏を取ることが好き」攻撃の起点となり、守備は緩さなくして失点減へ
アルビレックス新潟が27日、気温35度に迫る中、聖籠町で練習を行った。セレッソ大阪から完全移籍で新加入したDF舩木翔(27)は「大阪と比べたら全然」と余裕の表情。合流して間もないが、練習後に冗談を飛ばすなど既にチームになじんでいる。「ボールの扱いがみんなうまい。でも、やっぱりうまいだけでは勝てないと思う。ボールを取られたら取り返す。失わない責任感が大事になって来る」。20位からの巻き返しへ、日々の練習から闘魂を注入している。
この日のミニゲームでも気合のこもったディフェンスを見せた。「完全に崩されなくても、一瞬の緩さが失点に直結する。そこの緩さをなくさないといけない」。オフェンスでは得意の左足で長短のパスを味方に届けた。「ボールの持ち方で相手を食いつかせ、裏を取ることが好き」。攻守両面で責任あるプレーをしながら、ビルドアップではアイデアや遊び心など「自分にしかない色」も出して行く。
新潟デビュー戦となった20日のサンフレッチェ広島戦は2点を追う後半途中から左サイドバックに入り、効果的な縦パスを中央にさし込んだ。「毎日(長谷川)元希と飯に行っていたので、気づいたら見えていた感じで。きれいなボールを渡してあげられなかったので、次はしっかりとゴールにつながるパスを出したい」。スピード、タイミング、バウンドなど、受け手が次のプレーに移りやすい配球にこだわっている。
ピッチ外でもこだわりを持つニューフェースは、新潟に来てネイリストの夫人に爪の色を青からアルビカラーのオレンジ色にしてもらった。「すごく気に入っている」と自慢する。心はもう、新潟色に染まっている。
8月11日のリーグ再開戦は、いきなり古巣とのマッチアップとなる。「(C大阪は)すごく思い入れのあるクラブだけど、今は新潟の選手。勝ちにいく」。新潟加入後初白星をつかみ、リズムに乗る。